QBガロポロの行き先候補に浮上するパンサーズ、レイダース、テキサンズ
2023年03月09日(木) 16:03最もそれが予測されたシーズンからは1年後のこととなったが、クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロはいよいよサンフランシスコを去ろうとしている。
成功と負傷、良い時と悪い時のあった6シーズンを49ersで送ったガロポロには、3月15日にフリーエージェンシー期間が始まったときに多くの候補地があるだろう。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地8日(水)に、カロライナ・パンサーズ、ヒューストン・テキサンズ、ラスベガス・レイダースがガロポロに関心を持っている様子だと伝えた。
49ersの若手クオーターバックであるトレイ・ランスとブロック・パーディの2人はそれぞれケガからの回復中だが、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは2月に、ガロポロがロースターに戻ってくる可能性については“どんなシナリオもない”と断言している。
したがって、昨オフシーズンにはトレードが見込まれていたジミーGが、今回はフリーエージェントになる。昨シーズンは肩の負傷が影響し、49ersが計画していたトレードは実現しなかった。ランスが負傷した際に、ガロポロがロースターにいるのが重要だったことが証明されたものの、ガロポロ自身も足の負傷で2022年シーズンを終えている。チームがスーパーボウルに進んだ場合、ガロポロが出場できる見込みはあった。したがって、フリーエージェンシーでどこから声がかかったとしても、ガロポロには準備ができているだろう。
クオーターバックを必要としているテキサンズ(2023年NFLドラフト全体2位指名権)、レイダース(全体7位)、パンサーズ(全体9位)のいずれもが、未来のクオーターバックをドラフトで獲得――そして、つなぎ役のベテランQBと契約――できる位置にいる。
31歳のガロポロはこれまでにその人柄や存在をチームメイトやコーチたちから称賛されており、落ち着きをもってその役を務めることができるはずだ。昨シーズンは先発として7勝3敗を記録し、11試合でタッチダウン16回、インターセプト4回、2,737ヤードという数字を残した。
ラスベガスであれば、ガロポロにはレイダースのジョシュ・マクダニエルズHCがニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)だった際に、ジミーGがペイトリオッツに在籍していた2014年から2016年までのすべてで共に働いた経験がある。
ガロポロにはテキサンズとのつながりもある。元49ers守備コーディネーター(DC)のデミコ・ライアンズがテキサンズのHCに就任しており、2017年から49ersのアシスタントだったボビー・スロウィックもテキサンズのOCとして雇用されている。
水曜日に報道陣から質問を受けた際、スロウィックOCはガロポロへの関心を隠さなかった。
ガロポロについて尋ねられたスロウィックOCは「われわれは1つのプロセスを行っている」と話し、こう続けた。
「ジミーも明らかにそのプロセスの一部だ。彼はフリーエージェントになる。コーチングスタッフとしてわれわれは尽力している。人事部門で熱心に仕事にあたっている。われわれは対話をもっている。私はニック(カセリオ/ジェネラルマネジャー)と話し合いをしてきた。彼はデミコ(ライアンズ)と話している。それから、ニックとデミコは知恵を出し合い、われわれが進んでいきたいプランを練っているし、どうなっていくかはそのうち分かるだろう」
パンサーズのヘッドコーチはフランク・ライクが引き継いでおり、このチームにも新たなクオーターバックが必要になりそうだ。仮にパンサーズが2011年にキャム・ニュートンを選択して以来、1巡目指名権をクオーターバックに費やすとすれば、ガロポロはつなぎ役として堅実な候補になってくる。
アーロン・ロジャースとラマー・ジャクソンの現所属チームでの未来が不確かな状況の中、ガロポロはフリーエージェント市場でQBのトップに立っている。グレッグ・ローゼンタールが選ぶトップ101フリーエージェントで22位に入っているガロポロは、デレック・カーがニューオーリンズ・セインツと契約した今、このオフシーズンに移動するトップクラスのQBの一人になるだろう。
パンサーズ、レイダース、テキサンズには、ジミーGの次の行き先について一言あるようだ。
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