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サラリーキャップ報告違反でテキサンズが5巡目指名権剥奪および罰金

2023年03月10日(金) 08:46

ヒューストン・テキサンズ【NFL】

サラリーキャップの報告違反によってヒューストン・テキサンズが当初保有していた2023年NFLドラフト5巡目指名権を剥奪され、17万5,000ドル(約2,383万円)の罰金を科されたことを、NFLが現地9日(木)に発表した。

リーグは声明の中で、2020年にテキサンズが当時所属していたクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンに、代替の運動施設のメンバーシップという形で非公開の報酬を提供したことを特定したと述べている。

一方のテキサンズの声明には、サラリーキャップの規定を回避しようと意図したわけではないものの、リーグによる処分を受け入れるとあった。

テキサンズは「2020年のリーグイヤー中に、施設がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックによって閉鎖されていた際」のこととして、「クラブは代替施設を利用する選手のために2万6,777ドル(約365万円)の費用を負担した。これは代わりに、選手のサラリーとして請求されるべきものだったと理解されている」と記し、こう続けている。

「クラブはこれらの件の調査においてリーグに全面的に協力しており、サラリーキャップの規定を回避しようと意図したもの、もしくは、競争上のアドバンテージを得ようとしたものではないことを一貫して主張する。リーグの裁定に同意したわけではないものの、科された懲罰を受け入れ、前に進んでいく」

テキサンズは2023年NFLドラフトの全体12位指名権を有しており、トータルでは5巡目指名権1つを含む10の指名権がある。NFLはまだ補償指名権の全リストを公開しておらず、ドラフトオーダーは最終決定されていない。

テキサンズは2022年のオフシーズンにワトソンをクリーブランド・ブラウンズにトレード。ワトソンはNFLの個人行動規範に抵触したことから2022年の11試合で出場停止処分を受け、500万ドル(約6億8,110万円)の罰金を科されていた。

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