チャージャーズがWRアレンの契約を再構築、キャップスペースから約12億円を削減
2023年03月10日(金) 09:36ついに、ワイドレシーバー(WR)キーナン・アレンがカットされる可能性が正式になくなった。
ロサンゼルス・チャージャーズがアレンの契約を再構築し、サラリーキャップから890万ドル(約12億1,183万円)を削減したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地9日(木)に伝えている。
通常、このような再構築は記事として取り上げるほどのことではないだろう。それはクラブがその年のサラリーキャップの範囲内で柔軟に動けるようにするための会計上の策略だからだ。
しかし、今回の契約再構築により、チャージャーズが30歳のアレンと離別する可能性があるといううわさに正式に終止符が打たれている。チャージャーズは単に後から彼をカットするために契約を再構築したわけではないはずだ。
実際、ジェネラルマネジャー(GM)トム・テレスコは以前に、チームはアレンをカットすることを計画していないと発言している。とはいえ、テレスコGMは過去にそのようなシチュエーションについて堂々とうそをついたことがあるはずだ。一方で、今回の再構築はテレスコGMの発言を裏付けるものとなっている。
チャージャーズのサラリーキャップ事情により、2,170万ドル(約29億5,543万円)のキャップチャージを数えるアレンがカットされる可能性があるという話が浮上。チャージャーズは2016年シーズン以来で最悪のシーズンを終えたばかりのアレンを手放すと、1,480万ドル(約20億1,589万円)を節約できるはずだった。当然、そうしていればクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートはチャージャーズの武器をほとんど使えなくなっていただろう。
アレンの契約を再構築することで、チャージャーズはキャップスペースにいくらか余裕を生み出しながら、彼をロサンゼルスにとどめておけるようになった。今回の動きで2024年におけるアレンのキャップナンバーは大台の3,400万ドル(約46億3,032万円)まで膨れ上がるため、チャージャーズは来年、アレンとの離別か契約延長のどちらかを決断しなければならなくなるだろう。
ペリセロによると、来週から始まる新リーグイヤーを前にサラリーキャップを下回るべく、チャージャーズはWRマイク・ウィリアムスの契約も再構築し、今年度において546万ドル(7億4,353万円)を節約したとのこと。
ペリセロは他にも、カロライナ・パンサーズのオフェンシブタックル(OT)テイラー・モートン(1,100万ドル/約14億9,794万円節約)およびマイアミ・ドルフィンズのアウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブ(1,464万6,000ドル/約19億9,444万円節約)の契約が単純に再構築されたことも報じている。
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