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カーディナルスQBマレーがチームを率いるには「もう少し大人になる必要がある」とOTビーチャム

2023年03月10日(金) 10:23


アリゾナ・カーディナルスのケルビン・ビーチャム【AP Photo/Rick Scuteri】

アリゾナ・カーディナルスはジェネラルマネジャー(GM)モンティ・オッセンフォートとヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンのもとで新しい時代を迎える。それでも、チームを取り巻く最大の問題がクオーターバック(QB)カイラー・マレーの成長であることには変わりない。

新しい首脳陣は高給取りのクオーターバックを一貫して支持してきたが、マレーをドラフトし、巨額の延長契約を結んだのは彼らではない。この矛盾によって、マレーが低迷するカーディナルスの復活を導くことができるのかという疑念は膨らむばかりだ。

過去3シーズン、マレーを守る役割を果たしてきたオフェンシブタックル(OT)のケルビン・ビーチャムは、プロボウルに2度選ばれているこのQBが成長し続けるために必要なことを率直に示した。

「大人になることだ。男らしく、大人になること」とビーチャムは現地8日(水)に『Arizona Sports 98.7 FM(アリゾナ・スポーツ98.7 FM)』で述べている。

マレーの成熟度に対する疑問は今に始まったことではない。昨年の夏にマレーが契約を延長した際、その契約には自主的に学習することを義務付ける条項が含まれているという情報が漏れ、マレーが勤勉さに欠けることを示唆するものと捉えられた(この条項は後に削除されている)。だが、わざと反対意見を言って目立とうとする者の発言と、同じロッカールームで過ごしてきた者による発言とでは大きな違いがある。

「完成されたプロセスではない」とビーチャムはつけ加えている。「リーダーシップがないとは言っていない。ただ、もう少し大人になる必要がある。もし、彼に成長する能力と意欲があれば、きっとうまくいくはずだ」

「チームは理由があって彼に金を払っている。彼にはそれにふさわしい才能があるからだ。彼はチームを率いる能力を持っている。あのポジションにいる以上、もっとリーダーシップを発揮してもらわないといけない。彼はフランチャイズの顔で、あらゆる場面でリードしなければならない」

ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂から復帰したばかりのマレーは、リハビリ、新しいオフェンスの習得、ロッカールームの信頼回復など、これから数カ月の間に乗り越えなければならないハードルが山ほどある。

「カイラーには彼にしかできないことがあって、独自のリズムを持っていて、それがあるから今の彼がある。とはいえ、最終的には組織全体を引っ張れるかどうかが問われるわけで、彼はチームをリードしなければならない」

来週にフリーエージェント(FA)になる33歳のビーチャムは、グレッグ・ローゼンタールが選ぶトップ101フリーエージェントで55位につけている。

【R】