バイキングスLBザダリアス・スミスがリリースを要求もチームに応じる姿勢なし
2023年03月10日(金) 13:26ラインバッカー(LB)ザダリアス・スミスのミネソタ時代が困難な状況に直面している。
スミスがミネソタ・バイキングスにリリースを要求したものの、チーム側にはその計画はないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地9日(木)に報じた。
ラポポートによれば、この状況はまだ解消されていないという。
グリーンベイ・パッカーズに在籍していた2021年に、背部のケガによって1試合にしか出場できなかったスミスは、2022年にミネソタで再起を果たしていた。4シーズンで3回目のこととして、スミスは16試合に先発してサックを2ケタにのせ(10回)、プロボウルに選出されている。
しかし、パッカーズでの見事なシーズンが後に険悪な関係に終わったのと同じように、バイキングスでの1シーズンは外からは成功に満ちて見えるものの、内部で調和のとれたものではなかったようだ。
そういう経緯で、スミスはNFLで4つ目のホームを探す許可を求めている。これまでの8シーズン――レイブンズで4年、パッカーズで4年、バイキングスで1年――で、スミスはサック54.5回、パスディフェンス12回、ファンブルフォース9回、ファンブルリカバリー2回を記録した。
バイキングスにはスミスの要求に答える意向はないとされているものの、どこかの段階で関係性を断つことで、チームは330万ドルのデッドマネーで2023年に1,210万ドルを節約することができる。エッジポジションで突然の才能不足が発生すれば、そういった動きにとっては不利益になるだろう。しかし、バイキングスは新リーグイヤーを前にして、サラリーキャップを1,580万ドル(約21億5,967万円)超過している状態だ。
そういったキャップ上のストレスが、チームに長年在籍したラインバッカー(LB)エリック・ケンドリックスを月曜日にリリースしたこととつながり、2012年からバイキングスの一員であるセーフティ(S)ハリソン・スミスもコスト削減の犠牲になるのではないかと見られている。
両者が事態を修正できれば、スミスにはあと2年の契約が残っている。その2年にかんしては、いずれも保証はない。
リリースの願いが通ったとしたら、スミスはエッジの選手でトップクラスのフリーエージェントになるだろう。
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