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49ersとの再契約の可能性が低いことを理解し、FAに備えるOTマクグリンチー

2023年03月10日(金) 13:58


サンフランシスコ・49ersのマイク・マクグリンチー【Greg Trott via AP】

オフェンシブタックル(OT)マイク・マクグリンチーは自分がもうすぐサンフランシスコ・49ersの一員ではなくなることを諦めているようだ。

フリーエージェント(FA)になる予定のマクグリンチーは『KNBR』のインタビューで、マクグリンチーの希望金額に沿えない49ersが彼をオープンマーケットに向かわせる意向であることを強く示唆した。そして、次週にはベイエリアに戻り、次の所属先を検討すると話している。

マクグリンチーは「(妻の)ブルークと俺は何が起こるか聞くために電話のそばで待っているつもりだ。コンバインの週を終えて、何が起こっているのか、何が起こると予想されているのか、多くの情報を得た。月曜日になったら、すぐに決断して、フリーエージェンシーの初日までに契約できたらいいなと思っている」と語った。

現地13日(月)は非公式なフリーエージェンシー期間開始日だと言える。非制限フリーエージェントは月曜日のアメリカ東部時間正午から始まる2日間の期間で交渉を行うことができるからだ。フリーエージェンシー期間はアメリカ東部時間15日(水)16時に正式に始まる。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、現在の49ersのサラリーキャップスペースは650万ドル(約8億8,739万円)以下とのこと。その中で最も高給取りの選手は、偶然にもオフェンシブタックルであるトレント・ウイリアムスだ。昨シーズン、5年目オプションでプレーしていたマクグリンチーは1,088万ドル(約14億8,574万円)を受け取っている。

先週に行われたNFLスカウティングコンバインで、49ersのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチもマクグリンチーを維持するという状況の現実を理解しているような様子を見せていた。

「(マクグリンチーが)マーケットを逃す可能性はあるのか? もちろんだ」とリンチGMは述べている。「では、われわれは興味を持つだろうか? もちろん、持つだろう。だが、そうなるとは思っていない。彼はどこからも切望される選手になると思っている」

マクグリンチーはこの件に関してリンチGMおよびカイル・シャナハンHC(ヘッドコーチ)と話したと明かしている。すべての関係者が同じ考えを持っているように見えるのはそれが理由なのだろう。

「もちろん、予想されていたことではある。その点に関しては、ちょっとだけ前兆があった」とコメントしたマクグリンチーは次のように続けた。「ジョンもカイルも、俺がビルを離れる前に話をしてくれたんだ。それは俺たち全員がなんとなく予想していたことだった」

「確かに難しい取引だ。49ersの組織には素晴らしい選手がたくさんいて、それがこの5年間好調だった理由なんだけど、全員にお金をかける余裕はない。うちのチームにはすでに、殿堂入り間違いなしの――そして、タックルポジションで最も偉大な存在かもしれない――選手がすでにいる。彼らが両方に最高レベルの報酬を支払うことは想像できない」

マクグリンチーは49ersから2018年ドラフト全体9位指名を受けた。入団以来、75試合――レギュラーシーズンで69試合、プレーオフでさらに6試合――に先発出場している。49ersでは主にライトタックル(RT)としてプレーしていた。

『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールは今オフシーズンにおけるフリーエージェントのランキングでマクグリンチーを6位に位置付けている一方で、現在の市場でマクグリンチーが過剰な報酬を受け取る可能性についても言及している。

マクグリンチーはインタビューの最後に「みんなにとってそうであるように、俺にとっても楽しい日々だった。俺も俺の家族も、(49ersの)ファンやヨーク家、ジョン、カイル、そして、そこにいるすべての人に永遠に感謝している。最高の経験だったし、もしこれがそういうことなら、俺はただみんなにありがとうと言いたい」と語った。

【RA】