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ドルフィンズWRタイリーク・ヒルがUSATFマスターズ・インドア選手権の60mで優勝

2023年03月12日(日) 20:31


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/Jae C. Hong】

チーターと異名をとるには理由がある。

マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルが現地11日(土)、ケンタッキー州ルイビルで開かれたアメリカ・トラック&フィールド(USATF)・マスターズ・インドア選手権で男子60mに出場し、6.70秒のタイムで優勝した。

母校であるコーヒー高校のスピードスーツを着て、オクラホマ州立大学時代以来となるトラック競技に参加したヒルは、フットボールフィールド上でいつもやっているのと同じようにライバルたちを置き去りにした。

「タイリーク・ヒルの記録は6.70! @cheetahがUSATFマスターズ・インドア選手権男子60mで優勝」

ヒルが一緒に走った相手がオリンピック代表レベルのアスリートでなかったことは一応注記しておきたい。USATFマスターズは25歳以上のアスリート向けのイベントで、あらゆるレベルの参加者を歓迎している。

とはいえ、ヒルは25歳から29歳の年齢層が参加する自身のレースで楽々優勝し、持ち味を輝かせた。彼のタイムはクリスチャン・コールマンが同イベントで出した世界記録から0.36秒落ちだった。

この勝利でヒルは一種のノスタルジーを感じたことだろう。彼は高校時代に100m、200mと走り幅跳びで州のタイトルを獲得し、オクラホマ州立大学では室内200mでオールアメリカンに選ばれた。だが、残りのオフシーズンプログラムで彼が陸上用スパイクを履くことはないだろう。

イベント後、ヒルは「レースはもうしない」とツイートしている。

「もう二度とレースはしない。なんかえらいワイルドに見えちまった」

代わりに、彼を待ち受けるのはマイアミ・ドルフィンズでの2年目のシーズンに向けた全力の準備だ。アンコールを受けたとはいえ、彼がマイアミでの1年目を上回るのは難しいだろう。

約1年前にドルフィンズにトレードされて以来、ヒルは7回のタッチダウンをキャッチし、ランでも1回のタッチダウンを記録した。レシーブ(119回)と獲得ヤード(1,710ヤード)はどちらもキャリアハイを達成している。

【M】