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レイダースが元ペイトリオッツWRマイヤースと3年44億円で契約へ

2023年03月15日(水) 11:13

ニューイングランド・ペイトリオッツのジャコビ・マイヤース【AP Photo/Michael Dwyer】

ラスベガス・レイダースとジョシュ・マクダニエルズHC(ヘッドコーチ)は今オフシーズンのフリーエージェンシーで、再び馴染みのある通りでショッピングをしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地14日(火)に情報筋の話を元に伝えたところによると、レイダースがこれまでニューイングランド・ペイトリオッツに所属していたワイドレシーバー(WR)ジャコビ・マイヤースと2,100万ドル(約28億2,117万円)の保証金を含む3年3,300万ドル(約44億3,327万円)の契約を結ぶという。

NFLネットワークのトム・ペリセロは、マイヤースが2023年に1,100万ドル(約14億7,776万円)を受け取る予定だとつけ加えている。また、彼の契約には2024年リーグイヤーの3日目に支払われる550万ドル(約7億3,888万円)のロースターボーナスが含まれており、それは契約時のスキルおよびケガに対して保証されているという。

クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロとの契約に続き、またしても過去にペイトリオッツでマクダニエルズから指導を受けていた選手がレイダースに入団することになった。マイヤースとガロポロは同時期にペイトリオッツに所属していたわけではないが、彼らはそれぞれペイトリオッツで攻撃コーディネーター(OC)を務めていたマクダニエルズからプレーコールを受ける中で成長を遂げている。

ドラフト外だったマイヤースは現在レイダースのジェネラルマネジャー(GM)を務めているデイブ・ジーグラーがフロントオフィスにいた頃のペイトリオッツに所属することになり、リーグでも指折りのスロットレシーバーへと変貌を遂げた。2021年シーズンにはレシーブ数(83回)とレシーブヤード(833ヤード)で、2022年シーズンにはタッチダウン数(6回)でキャリアハイを更新している。

昨シーズン第15週に行われたペイトリオッツ対レイダース戦の終盤で、マイヤースが後方に出したラテラルパスはディフェンシブエンド(DE)チャンドラー・ジョーンズによるリターンタッチダウンにつながった。このプレーは最近のNFL史の中で最も奇妙なプレーの1つだと言えよう。とはいえ、このプレーがマクダニエルズHCやレイダースを思いとどまらせることはなかったようだ。

しかし、今回の動きにより、レイダースがレシーバーたちをどのように起用するつもりなのかという疑問が湧いている。WRデイバント・アダムスはアウトサイドスポットの1つで先発すると見込まれており、マイヤースは頻繁に起用されるだろう。そうなると、主にスロットレシーバーを務めていたWRハンター・レンフロウは役割を持つことを保証されるのだろうか。また、マイヤースの加入が、終盤にかけて堅実な活躍を見せていたWRマック・ホリンズがラスベガスに戻ってくるのを妨げるのではないかという疑問もある。

一方、ペイトリオッツはここ3シーズンのそれぞれで主力レシーバーを失うことになった。ペイトリオッツのロースターにまだ残っているワイドレシーバーの選択肢としては、デバンテ・パーカーやタイクアン・ソーントン、ケンドリック・ボーン、リン・ボーデン、トレー・ニクソンが挙げられる。ネルソン・アグホローはフリーエージェント(FA)になる予定だ。

【RA】