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カウボーイズが7年を共にしたRBエリオットをリリースへ

2023年03月16日(木) 10:01


ダラス・カウボーイズのエゼキエル・エリオット【AP Photo/Josie Lepe】

ランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットのダラス時代が終わる。

キャップスペースを空けるため、6月1日以降にリリースすることをダラス・カウボーイズがエリオットに伝えた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが、情報筋の話を元に現地15日(水)に報じている。

カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは声明の中で「ジーク(エリオットの愛称)が与えた影響は、とても特別で、いつまでも残るものとして、カウボーイズのフランチャイズに刻まれている」と述べた。

「彼は完全なプロフェッショナルかつリーダーであり、われわれのロッカールームや練習場、ハドルの雰囲気を決定づけてきた。ジークは偉大なチームメイトとは何かを定義し、チームスポーツをプレーしたことのある者なら誰でも、ジークのようなチームメイトがいれば幸運であり、彼のような選手がいればそのおかげでずっと良くなれる。勝利への彼の献身と情熱は無私無欲のものであり、彼が毎日もたらす責任感はコーチやチームメイトをはじめ、組織全体から尊敬されている。彼は毎回、誇りと決意をもってカウボーイズのスターを身につけ、彼がベテランとルーキーの両方に示したお手本のおかげで、われわれはより優れたフランチャイズになった。ジークの寛容さや、他者に与え、気を配るスピリットはわれわれのコミュニティにも引き継がれている」

「全員にとって最良の決断は彼がフリーエージェンシーを経験できるようにし、われわれの柔軟性を高めて選択肢を広げるようにすることだという点で、われわれはジークと相互に合意した。こういった点はチームを運営する上で一番厳しいことだ。こういった時は来るもので、非常に難しい決断や選択がなされる。フランチャイズにとって。私個人にとって。そして、選手たちにとって。われわれの中には常にジークのための特別な場所と愛があり、彼はカウボーイズファミリーにとって、個人としても選手としても特別な意味を持っている。それは決して変わらない」

今回の動きは長く予想されたものだった。チームでのエリオットの立場は昨年を通して危ぶまれていた。たとえ、カウボーイズが公的には2023年にもエリオットをとどめておきたいと話していたとしても、

27歳のエリオットは昨シーズンにトータルでタッチダウン12回をマークし、9試合連続で得点を上げた一方、キャリア最低のランアテンプト(231回)、ラッシュヤード(876ヤード)、平均ランヤード(3.8ヤード)にとどまっていた。シーズン半ばの段階で、リードRBとしてはトニー・ポラードがエリオットを上回ったことが明らかになっている。

2019年に6年9,000万ドルの契約を結んだ後、エリオットの調子は着実に下り坂をたどっていった。昨シーズンは膝の負傷を抱えて試合に欠場し、その後は支持具を装着している。

『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、6月1日以降にエリオットをリリースすることで、カウボーイズは1,000万ドル以上を節約できる。カウボーイズはポラードにフランチャイズタグを指定し、1,010万ドルとなる1年のテンダーを提示した。ポラードがシーズンを終了させた足のケガから回復中であることを承知の上の措置だった。

現役選手の中で2番目――デリック・ヘンリーまで73ヤード――のリーディングラッシャーであるエリオットが、キャリアで初めてマーケットに出る。エリオットのカウボーイズでの最後のプレーは奇妙なものだった。サンフランシスコ・49ersに敗れたディビジョナルラウンド戦の幕切れとなったトリックプレーで、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットにスナップしたのだ。

エリオットはカウボーイズでのキャリアを、エミット・スミスならびにトニー・ドーセットに次ぐフランチャイズ歴代3位のリーディングラッシャーとして終える。

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