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パンサーズがTEヘイデン・ハーストと3年28億円で契約の見込み

2023年03月16日(木) 11:16


シンシナティ・ベンガルズのヘイデン・ハースト【AP Photo/Brynn Anderson】

タイトエンド(TE)ヘイデン・ハーストがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区へと戻る。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地15日(水)に状況を知る人物の話として伝えたところによれば、カロライナ・パンサーズがハーストと3年2,175万ドル(約28億8,897万円)、サイン時に1,300万ドル(約17億2,665万円)完全保証の契約を結ぶという。

パンサーズはデプスチャートの上位にイアン・トーマスとトミー・トレンブルがいる状態で、タイトエンドのポジションに戦力を必要としつつオフシーズンを迎えていた。ハーストはすぐにこの両者を抜いて、パスキャッチングにおいてパンサーズのトップオプションとなる。

かつてマイナーリーグベースボールの選手だったハーストは、2018年ドラフト4巡目でボルティモア・レイブンズによって指名された。しかし、2シーズンにわたって苦戦したのを受け、2020年にはアトランタ・ファルコンズにトレードされている。そのシーズンにハーストはキャリア最高であるキャッチ56回、571ヤードを記録し、6回のタッチダウンも決めた。

昨シーズンはシンシナティ・ベンガルズと契約し、爆発的な攻撃陣の中で重要な選手として活躍。カバレージがジャマール・チェイスやティー・ヒギンズ、タイラー・ボイドへ向かう状況を活かし、キャッチ52回、414ヤード、タッチダウン2回を記録している。29歳のハーストはタイトな状況で信頼できるターゲットであること、そして、キャッチ後にヤードを稼げることを証明してきた。

今後、ハーストはクオーターバック(QB)ジョー・バロウや多くのプレーメーカーがいる環境から、ルーキークオーターバックが率いる、選択肢の不足した攻撃陣へと向かう。全体1位指名権を獲得するためにD.J.ムーアをトレードに出したことで、パンサーズのワイドアウトのポジションには大きな穴が開いてしまった。

パンサーズは攻撃陣にまとわりつく疑問の1つに、ハーストとの契約という形で答えた。今後はWRやQBについて、どういった解答を出すかが問われていく。

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