“ビッグプレー・スレイ”が移動しようとしている。

フィラデルフィア・イーグルスがコーナーバック（CB）ダリウス・スレイを放出する予定だと『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが状況を知る人物の話を元に報じた。

イーグルスはスレイに6月1日（木）以降の放出を指定するだろうとガラフォロはつけ加えている。そうすることで、イーグルスは今年のデッドマネーが860万ドル（約11億4,620万円）の状態で、2023年のキャップスペースで1,750万ドル（約23億3,238万円）を節約できる。ガラフォロによると、2024年にはサラリーキャップ上で1,300万ドル（約17億3,263万円）以上のデッドマネーが生じるという。

現地15日（水）、32歳のスレイは『Twitter（ツイッター）』にイーグルスへの別れのメッセージを投稿した。

Nothing but love Philly!! Lets see where we heading next..

— Darius Slay (@bigplay24slay) March 15, 2023

「フィリーには愛しかない!!　俺たちが次にどこに向かうか見てみよう..」

イーグルスは2020年にデトロイト・ライオンズとのトレードでスレイを獲得。そして、3年5,005万ドル（約66億7,061万円）の契約延長を実現させた。

スレイは契約最終年を迎える予定で、基本給1,700万ドル（約22億6,624万円）を受け取る一方で保証金は残されていないという状態だった。契約延長については、双方ともに合意点を見出そうと試みたものの、最終的に実現には至っていない。

先週末、イーグルスはスレイにトレード先を探す許可を与えた。トレードを受け入れ、スレイの報酬を支払うことに前向きなチームが現れなかったため、イーグルスは彼をリリースすることになっている。

イーグルスで過ごした3シーズンで、スレイはインターセプト7回、タックル166回をマークし、プロボウルには2度選出された。新リーグイヤーの開始とともに、スレイはトップクラスのカバーマンとしてオープンマーケットに登場するはずだ。

イーグルスは火曜日にコーナーバック（CB）ジェームズ・ブラッドベリーとの再契約に合意した後にスレイの放出を決めている。スレイはNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）王者が今オフシーズンに失うことになる先発選手のうちの1人だ。これまでイーグルスに所属していたディフェンシブタックル（DT）ジャボン・ハーグレイブ（サンフランシスコ・49ers）、ラインバッカー（LB）T.J.エドワーズ（シカゴ・ベアーズ）、LBカイジーア・ホワイト（アリゾナ・カーディナルス）、セーフティ（S）マーカス・エップス（ラスベガス・レイダース）らはすでに他チームとの契約に合意している。セーフティのC.J.ガードナー・ジョンソンとディフェンシブタックルのフレッチャー・コックスは今もフリーエージェント（FA）のままだ。

【RA】