フィラデルフィア・イーグルスはフリーエージェント（FA）となった選手の多くをすでに失っているが、ベテランコーナーバック（CB）のジェームズ・ブラッドベリーという重要なピースは維持することができた。

オールプロのセカンドチームに選ばれたことのあるブラッドベリーが3年3,800万ドル（約50億3,690万円）の契約に合意したと『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが現地14日（火）に報じた。この契約のうち2,000万ドル（約26億5,100万円）は完全に保証され、インセンティブを含めると総額4,400万ドル（約58億3,220万円）にまで上る可能性があるという。

ブラッドベリーは『Philadelphia Inquirer（フィラデルフィア・インクワイアラー）』のジョシュ・トレンティーノとの電話会談で、スーパーボウル出場を叶えるチャンスが復帰したいと思った最大の理由だと語った。

「イーグルスに戻って来られたことは俺にとって本当に大きな意味があって、昨シーズンを振り返ると特にそうだ」とブラッドベリーは話している。「スーパーボウルという究極の目標に向けてまた戻ってくることができて満足している。もちろん、それなりの給料がもらえるところ、少なくとも自分が納得できる額がもらえるところに行きたかった。でも、それだけじゃなくて、チームとの相性も求めいた。それが俺にとっては重要だった」

昨年のオフシーズンにニューヨーク・ジャイアンツからカットされたブラッドベリーは、実力を証明するための1年契約でイーグルスに移籍。このベテランコーナーバックはそれを見事に証明した。彼はロックダウンカバレッジコーナーとして相手クオーターバック（QB）のパサーレーティングを54.7に留め、NFLで4番目の記録をマークしている。

8月に30歳になるブラッドベリーの契約は破格のものではなかった。年平均1,260万ドル（約16億7,743万円）は『 Over The Cap（オーバー・ザ・キャップ）』によるとコーナーバックの中で16位だという。

ブラッドベリーは他のチームから「より条件の良いオファー」を受けたが、イーグルスでリングを追いかける魅力にひかれてこの契約に納得したとPhiladelphia Inquirerに明かしている。ブラッドベリーはイーグルスがスーパーボウルに再び出場できると楽観視している理由として、オフェンスの安定感を挙げた。

「言うまでもないが、俺たちのオフェンスはかなり良い。しかも、これから先しばらくはかなり良いだろう」とブラッドベリーはトレンティーノに述べている。

「QBジェイレン・ハーツをはじめとする選手たちがチーム全体を動かしてくれる。俺は毎日（ワイドレシーバー／WR）A.J.ブラウンやデボンタ・スミスと競り合うのが大好きなんだ。彼らがチームの要で、流れを作ってくれる優秀なフロント7がそろっていると思っている。（ジェネラルマネジャー／GMの）ハウィー・ローズマンもディフェンスのバックアップを固めるために良い仕事をしてくれると信じている。これらが俺の決断に大きく影響した」

ブラッドベリーはより高額な契約を求めてイーグルスを去るというのが大方の見方だったことを考えると、イーグルスがこのベテランをより低い金額で復帰させられたのはお手柄だったと言えるだろう。

「俺はすべてをこのチームに捧げるつもりだ」とブラッドベリーは言う。「このディフェンスに貢献したい。フィラデルフィアにスーパーボウルタイトルを持ち帰りたいんだ」

ブラッドベリーを確保したイーグルスのセカンダリーで次に注目されるのはフリーエージェントのフリーセーフティ（FS）C.J.ガードナー・ジョンソンで、ベテランCBのダリウス・スレイはリリースされる見込みとなっている。

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