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DTコックスが再契約、キャリア12年目もイーグルス残留へ

2023年03月16日(木) 13:54

フィラデルフィア・イーグルスのフレッチャー・コックス【AP Photo/Matt Rourke】

1カ月前、ディフェンシブタックル(DT)フレッチャー・コックスはキャリアで2度目のスーパーボウル制覇を成し遂げるまであと一歩のところまで迫った。彼はまだフィラデルフィア・イーグルスを離れるつもりはないようだ。

コックスがイーグルスと1年1,000万ドル(約13億2,601万円)の契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが報じた。

時には、親密性が決め手となることもある。ガラフォロによると、ニューヨーク・ジェッツはコックスにより高い金額を提示して、チームに迎え入れることを望んでいたとのことだが、コックスは少なくともあと1シーズン、これまで所属したことのある唯一のチームにとどまることを決断した。

コックスはオールプロに選出された2018年シーズンより後で最も好調なシーズンを終えたばかりだ。プロボウルに6回選出された経歴を持つコックスは、タックル43回、フォースドファンブル1回、ファンブルリカバリー1回に加えてサック7回――10.5回をマークした2018年シーズンより後では最多――を記録した。コックスがどう猛で深みのあるディフェンシブフロントで重要な役割を果たしたこともあり、イーグルスは単一シーズンにおけるNFL史上2番目に多いサック数を記録。記録更新まであと5回に迫った。

年齢(コックスは12月に33歳になる)やコストといった側面、そしてジョージア大学出身のDTジョーダン・デイビスを獲得したという事実から、コックスとの決別が予想されていたイーグルスにとって、コックスの確保はうれしい驚きだろう。ちなみに、デイビスのルーキーシーズンは軌道に乗ろうとした矢先にケガで途絶えている。イーグルスはDTジャボン・ハーグレイブがサンフランシスコ・49ersと4年8,400万ドル(約111億3,844万円)の契約に合意したことで、コックスを確保する余裕があることに気づいたようだ。

今週、イーグルスのディフェンスからは数名のスターターがフリーエージェンシーに向かった。ハーグレイブが49ersへ向かう他、ラインバッカー(LB)T.J.エドワーズがシカゴ・ベアーズと契約することになっている。また、現地15日(水)、イーグルスはコーナーバック(CB)ダリウス・スレイを放出することを本人に通告。サラリーキャップの制約により、NFLの上位チームが毎年大きく入れ替わっている中で、ジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップで勝利を収めたロースターを再調整しているところだ。そうした状況で、イーグルスは少なくとも2023年にコックスが在籍していることを期待できるだろう。

コックスは著しい成長を遂げていているジェッツの勢いに乗るのではなく、2012年ドラフトで1巡目指名をしてくれたチームに残るのが最善だと判断した。何しろ、イーグルスは第57回スーパーボウルで優勝まであと一歩のところまで迫っていたのだ。そのメンバーと共にもう一度挑戦するというのは最も理にかなっていると言えよう。

【RA】