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元ドルフィンズTEマイク・ゲシッキがペイトリオッツとの1年契約に同意

2023年03月17日(金) 23:29

マイアミ・ドルフィンズのマイク・ゲシッキ【AP Photo/Matt Durisko】

タイトエンド(TE)マイク・ゲシッキは同じAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区ではあるが、サウス・ビーチからフォックスボロに移動することになる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロとトム・ペリセロが現地17日(金)の朝、ゲシッキがニューイングランド・ペイトリオッツと900万ドル(約11億9,198万円)の1年契約について同意したとの情報を伝えた。

27歳のゲシッキは最初の5シーズンをマイアミ・ドルフィンズで過ごし、231回のキャッチで2,617ヤード、タッチダウン18回を記録している。

2020年と2021年に連続で700ヤード以上を達成したゲシッキにドルフィンズは2022年にフランチャイズタグを使用した。しかし彼はヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルのシステムにはミスマッチなTEだった。ゲシッキはスロットでもワイドでもタイトにも並べる優れたレシーバーだが、ブロッキングは得意ではない。マクダニエルの新システムにはそれが必要だった。そのため、彼の2022年の記録は32回のパスで362ヤード、タッチダウン5回にとどまっている。

ペイトリオッツのTEルームでゲシッキが入るのは、アトランタ・ファルコンズへとトレードされたジョンヌ・スミスの抜けた穴だ。

ブロッキングの苦手なゲシッキとニューイングランドというのは奇妙な取り合わせにも思えるが、ビル・ベリチックHCはこれまでのドルフィンズ戦の準備の中でゲシッキのことは大きなワイドレシーバー(WR)と捉えていると発言している。

「彼はカバーの難しい選手だ」とベリチックは過去に『ESPN』のマイク・レイスに語っている。「背が高い。巧妙なルートランナーだ。フィールド奥まで到達できる。キャッチがとてもうまい。アクロバティックなキャッチもできる。引き離せるだけの速さを持っている。レシーブ技術が優秀だ。本当に彼は、真のタイトエンドというよりも大きなレシーバーと言った方が良い。ただその方が少しばかりうまく機能するだけだ。速さも十分に持っている。長身でキャッチができて、オープンになる方法を知っている直感的レシーバーで、その身長と手を使ってタイトなカバレッジでもいいキャッチができる」

肩書はタイトエンドとなってはいるが、攻撃コーディネーター(OC)ビル・オブライエンのオフェンスの中で彼はWRに近い機能を果たすと予想される。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』によると、ゲシッキはマイアミにマクダニエルHCが来る以前の4シーズンで、スロットで1,297回、ワイドでは415回のスナップを経験しているという。

ゲシッキの追加によってポジションのフレキシビリティを持つQBマック・ジョーンズに新たなターゲットができることになる。ゲシッキと、新たに契約したWRジュジュ・スミス・シュスター、そしてTEハンター・ヘンリーという顔ぶれの間でペイトリオッツは2023年にターゲットを自在に動かすことができる。

ドルフィンズから選手を引き抜いたからといって、ベリチックがトレードまたはドラフトでまた別のWRターゲットを追いかけないという保証はない。

【M】