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能力ベースの分配手当でNFLトップはDBマーカス・エップスの1億2,000万円

2023年03月18日(土) 20:43

NFLのロゴ【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLのパフォーマンスベース・ペイ・プログラムは毎年サラリーを上回る活躍を見せた選手たちに報いるためのものだ。

今年の注目は、遅い指名順でNFL入りしながら全ての対象選手の中で最高額の分配金を獲得したセーフティ(S)と、その不屈の精神で多数の人々を勇気づけたもう1人のディフェンダーだ。

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区タイトルを取り、プレーオフでNFC王者となって、第57回スーパーボウルではあと一歩で優勝というところまで行ったフィラデルフィア・イーグルスの一員であるマーカス・エップスは、2022年にそのパフォーマンスによって88万0,384ドル(約1億1,607万円)の手当を受け取った。

ワイオミング大学出身で6巡目指名のエップスは、ウェイバーでイーグルスに加わり、2022年に先発になる前はローテーションディフェンダーを務めていた。2022年は17試合全てで先発している。タックル94回、パスディフェンス6回とファンブルフォース1回のキャリアハイを契約シーズンに記録し、彼は今週、ラスベガス・レイダースと2年1,200万ドル(約15億8,214万円)で契約した。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、4年間にわたってエップスが稼いだ額は268万ドル(約3億5,334万円)に過ぎないという。ラスベガスとの新契約で報酬は大きく上昇するが、88万0,384ドルの手当は彼のキャリア報酬の面で大いに役立つだろう。

バッファロー・ビルズのセーフティ(S)ダマー・ハムリンも2022年のパフォーマンスによって特別手当を得た。出場15試合のうち13試合で先発したハムリンは、パフォーマンスベース・プールから65万2,470ドル(約8,602万円)の手当てを支払われ、それによって2022年の報酬総額をおよそ150万ドル(約1億9,777万円)にしている。

シーズンの大半を通し、ビルズの守備で地味ながらも重要な役割を果たしていたハムリンだが、シーズン第17週のシンシナティ・ベンガルズ戦の最中、突然の心停止に見舞われた。1週間近くをシンシナティの病院で過ごしてからバッファローに転院し、1月11日(水)に退院してからは自宅で回復に努めている。

フットボールが再びプレー可能になるまでには長い道のりになるが、彼は一貫して前進を続けており、第57回スーパーボウルを前に開催されたNFLオナーズに姿を見せていた。

【M】