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カウボーイズがテキサンズとのトレードでWRブランディン・クックスを獲得

2023年03月20日(月) 09:39

ヒューストン・テキサンズのブランディン・クックス【AP Photo/John Amis】

ワイドレシーバー(WR)ブランディン・クックスが再び移籍する。

ダラス・カウボーイズがヒューストン・テキサンズとのトレードで、2023年ドラフト5巡目指名権および2024年ドラフト6巡目指名権と引き換えにベテランWRであるクックスを獲得すると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地19日(日)に情報筋の話を元に報じた。その後、カウボーイズはこのトレードを正式に発表している。

2022年にヒューストンで波乱に満ちたシーズンを過ごし、トレード期限までに取引が成立しなかったことを受けてクラブに対する不満を表明していたクックスが、カウボーイズに加入することになった。クックスはシーズン中にキャプテンの地位を剥奪されたが、それでも13試合に出場してレシーブ数(57回)とレシーブヤード(699ヤード)でチーム内首位に立ち、同時にタッチダウン3回も記録している。

9月に30歳になるクックスはカウボーイズの攻撃陣にうってつけの存在だと言えよう。カウボーイズは縦方向に動けるディープスレットを欠いていたこともあり、2022年のプレーオフで敗退を喫している。12点しか取れずに敗れたディビジョナルラウンドのサンフランシスコ・49ers戦で、WRシーディー・ラムに次ぐ成績を残した2番手レシーバーはノア・ブラウンだ。ブラウンはその試合でレシーブ2回、21ヤードを記録している。

2022年のレギュラーシーズン中も、ブラウンはレシーブ数(43回)とレシーブヤード(555ヤード)でラムに次ぐ記録を残し、レシーバーの中で2位につけていた。偶然にも、ブラウンは今オフシーズンにテキサンズと契約を結んでいる。

クックスの存在はラムやWRマイケル・ガラップの可能性も広げるはずだ。ガラップはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂から復帰した2022年シーズンに続き、フルパワーで活躍することが期待されている。また、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットもクックスの加入による恩恵を受けるだろう。プレスコットは昨季に12試合に先発するも、パスヤードは2,860ヤードにとどまっており、タッチダウン対インターセプト比は23対15だった。

ラムを補完するスピードのある選手を探す作業は、今回のトレードで終了した模様だ。この1週間で2つの大規模なトレードを実行したカウボーイズは、新リーグイヤー開始時にインディアナポリス・コルツとのトレードで、2023年ドラフト5巡目指名権と引き換えにオールプロに選出された経歴を持つコーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアを獲得。それに続いてクックスのトレードに乗り出し、積極的なオフシーズンを過ごしている。

ニューオーリンズ・セインツからドラフト1巡目指名を受けてキャリアをスタートさせたクックスは、2017年にニューイングランド・ペイトリオッツに、2018年にロサンゼルス・ラムズに、そして2020年にテキサンズにトレードされた。

今回、カウボーイズにトレードされたクックスは、プロフットボールの殿堂入りを果たした元ランニングバック(RB)エリック・ディッカーソンや、引退したばかりの元ラインバッカー(LB)キコ・アロンソと並んで、キャリアで4回トレードされたNFL史上でも数少ない選手となっている。

【RA】