レアミー・タンシルはNFLで最も高額の報酬を得るレフトタックル（LT）になりたいと公言してきた。現地19日（日）、タンシルはその願いをかなえている。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが日曜日に情報筋の話を元に報じたところによると、ヒューストン・テキサンズがタンシルと5,000万ドル（約66億2,425万円）の完全保証を含む3年7,500万ドル（約99億3,638万円）の契約延長を締結するという。また、この契約は保証の総額が最大6,000万ドル（約79億4,910万円）になるとのこと。

今回の契約延長により、プロボウルに3度選出された経歴を持つタンシルは再びNFL史上最高額の報酬を得るタックルとなった。ラポポートはタンシルが代理人を立てることなく、自分のポジションの市場をリセットしたとつけ加えている。

ラポポートによれば、今回の契約はテキサンズが2023年ドラフト5巡目指名権および2024年ドラフト6巡目指名権と引き換えにワイドレシーバー（WR）ブランディン・クックスをダラス・カウボーイズにトレードしたのと同じ日に決まったとのこと。

新リーグイヤーが開始した週には、タンシルがトレードされるのではないかといううわさが流れていたものの、タックル市場が落ち着くにつれて、金銭面の要求を満たすことでタンシルをキープしておくことが、テキサンズにとっての最善策であることが明らかになっていった。

2019年8月、タンシルはトレードによりテキサンズに加入。それから1年も経たないうちに年平均で2,200万ドル（約29億1,467万円）を受け取る3年の契約延長に合意している。2022年、タンシルはシーズン終了後に新契約を結んでタックル市場をリセットしたいと報道陣に明かしていた。タンシルはこのシーズンに『Pro Football Focus（プロフットボール・フォーカス）』のグレードで7年にわたるNFLキャリアで最高の数字をマークし、2016年にリーグ入りしてから3度目のプロボウル選出を果たしている。

タンシルは自分自身が苦戦するテキサンズに対して十分な影響力を持っていると感じていた。テキサンズはクオーターバック（QB）に上位指名権を費やす可能性が高い状態で2023年を迎えている。自分がチームの計画にとって重要な存在であることを認識しているタンシルは、サラリーキャップが増加している中で、次期シグナルコーラーにとっての最も重要なブロッカーとしてそれに見合った報酬を得ることを望んでいた。

今回の契約でタンシルはまさにその望みを実現させている。テキサンズは今後、新ヘッドコーチ（HC）デミコ・ライアンズの下でNFLのどん底から這い上がるべく、残りのオフェンスを補う作業に取り掛かるだろう。

【RA】