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3度のSB王者のペイトリオッツLBドンタ・ハイタワーが引退

2023年03月22日(水) 12:16

ニューイングランド・ペイトリオッツのドンタ・ハイタワー【AP Photo/David J. Phillip】

9シーズンをフィールド上で送ったドンタ・ハイタワーが正式にNFLからの引退を発表し、『The Players’ Tribune(プレイヤーズ・トリビューン)』に引退を表明する文章を送った。

3度のスーパーボウル王者であるハイタワーは「今日、俺は正式にNFLからの引退を発表する」と記している。

「こういった発表にほろ苦さがあるのは分かっていたが、俺がニューイングランドでつづってきた以上の物語があるとは思えない。10年、3度のスーパーボウル、2度のプロボウル、息子の誕生――すべて、1つのフランチャイズでプレーしている間のことだ。こんな物語を経験してきた人が、どれくらいいるだろう?」

「だから、今日は俺にとって幸せな日で、俺はただ、テネシー州ルイスバーグから来た南部出身のキッドを皆が受け入れてくれたことに、自分がどれだけ感謝しているかを伝えたい」

ペイトリオッツ守備陣のミドルの部分に不可欠な存在だったハイタワーは、プロボウルに2度選出され、3つのスーパーボウルリングを手にし、トータルでタックル569回、サック27回、インターセプト1回を記録している。また、アラバマ大学時代にナショナルチャンピオンシップ制覇を2度経験した。

プロボウルに選ばれた2019年シーズンを終えた後、ハイタワーはCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックを受けて2020年シーズンをオプトアウトすることを選択。2021年に戻ってくると、15試合に出場してタックル64回、サック1.5回をマークした。2022年はプレーしていない。

ペイトリオッツと共に最初にスーパーボウルを制した試合であるシアトル・シーホークス戦で、ハイタワーはこの試合で最もしかるべき称賛を受けていないプレーの1つを見せた。1ヤードラインで相手ランニングバック(RB)マーショーン・リンチを止めた、あのプレーだ。このプレーによって、コーナーバック(CB)マルコム・バトラーが勝利を決定づけた、有名なインターセプトのチャンスが生まれたのだ。ハイタワーのタックルがなければ、試合展開は大きく変わっていただろう。

「最初のリングを目にしたとき、俺はマーショーンへのタックルのことを思った」とハイタワーはこのプレーについて振り返った。

「シアトルがIフォームに並んでいるのを見たとき、ビーストモード(リンチの愛称)が行くんだって分かったし、彼らは試合を通してあのストロングサイドで俺たちに切り込んできているのも分かっていた。俺がリスクをとらなきゃ、彼がデカいホールを悠々と行ってしまうと分かっていた。めぐりめぐってどうなったかを見れば、おもしろい。アラバマでは(コーチの)カービー・スマートがいつも俺たちに“プレーを決められると確信していない限り、ブロックの後ろには絶対いくな”と言っていたからな」

「まあ、確信はしていなかった。でも、俺たちに失うものはないと思った。だから、俺はオカング(シーホークスOL)を引きはがして、狙いを定めて飛びかかった。俺が見ていたのは激しく動いているマーショーンの2本の足だけで、彼の足をすくうか、何かできるようにとただ神に祈った。そこに届いて・・・その後がどうなるかは、もう分かっていた」

その後に続いたものは、ハイタワーが制することになる3つのスーパーボウルのうち、最初の1つの勝利だった。

ハイタワーはペイトリオッツの歴史に残る偉大な選手として、現役生活を終えている。

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