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ペイトリオッツにひかれた理由は“ベリチックHCの存在”とWRスミス・シュスター

2023年03月22日(水) 14:37


カンザスシティ・チーフスのジュジュ・スミス・シュスター【AP Photo/Ashley Landis】

NFLキャリア7シーズン目を迎えているワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターは、今度も殿堂入りが確実視されているヘッドコーチ(HC)の下でプレーすることになった。

今回、スミス・シュスターはビル・ベリチックHCの下でプレーするチャンスを得ている。そして、それはスミス・シュスターが今オフシーズンにニューイングランド・ペイトリオッツとの契約を決めた原動力となったようだ。

『NBC Sports.com』によると、スミス・シュスターは現地21日(火)に『98.5 The Sports Hub(98.5ザ・スポーツ・ハブ)』でペイトリオッツの一員になろうと思った理由について「正直に言うと、ベリチックだ」と明かした。「ただ求めていて必要だっただけ。それと、そこで自分が担える仕事に本当に興味をひかれた。そこに求められているような気がした。彼は俺がものすごく尊敬しているヘッドコーチだ。それが大きく影響していると思う」

ベリチックHCは、これまでピッツバーグ・スティーラーズのマイク・トムリンHCおよびカンザスシティ・チーフスのアンディ・リードHCの下でプレーしてきたスミス・シュスターにとって、3人目のスーパーボウル優勝経験を持つヘッドコーチとなるだろう。彼らは3人とも、将来的にプロフットボールの殿堂入りを果たす可能性が高い。

これまでに6回、ペイトリオッツをスーパーボウル制覇に導いてきたベリチックHCは、ペイトリオッツとクリーブランド・ブラウンズのヘッドコーチとして合計329勝(プレーオフを含む)を挙げており、これはリーグ史上2番目に多い通算勝利数だ。

2017年NFLドラフト2巡目でスミス・シュスターを指名したトムリンHCに関しては、スーパーボウルに2回出場し、そのうち1回で勝利をもたらしている。さらに、ヘッドコーチに就任してから16シーズン連続で負け越しておらず、これはリーグ記録となっている。

スミス・シュスターは“ビッグレッド”の愛称で親しまれているリードHCと共にスーパーボウルで勝利したばかりだ。2度目のスーパーボウル制覇を成し遂げたリードHCは、複数のチームでプレーオフにおいて10勝以上を挙げた唯一のNFLヘッドコーチとなっている。

現在、リードHCの下でスーパーボウルを制し、トムリンHCの下でプロボウルに選出されたスミス・シュスターは、自身のキャリアにハイライトを追加し、ベリチックHCがさらなる功績を残すのに貢献する機会を得ている。

「伝統はいつもそこにあった。ペイトリオッツには常に敬意を払ってきた」とスミス・シュスターはコメントしている。

2022年にチーフスでレシーブ78回、933ヤード、タッチダウン3回を記録したスミス・シュスターは、3年3,300万ドル(約43億6,778万円)の契約でペイトリオッツに入団。ペイトリオッツがデバンテ・パーカーやケンドリック・ボーンを擁するWRルームにさらなる補強を行う可能性はあるものの、キャリア2シーズン目に苦戦を強いられていたクオーターバック(QB)マック・ジョーンズが立て直しを図るのにスミス・シュスターが大きな役割を果たすのは間違いないだろう。

今のところ、スミス・シュスターは若手クオーターバックの仕事ぶりを気に入っているようだ。

ジョーンズについて「あいつはニューイングランドを愛している。まさにペイトリオットそのものだ」と語ったスミス・シュスターは次のように続けている。「ニューイングランドに滞在していた24時間くらいの短い時間の中でも、彼は常にみんなと一緒にトレーニングし、ただひたすら取り組んで、それを記録に残していた」

「あいつはルーキーでプロボウラーになった。だから、ポテンシャルは高い。早く打ち解けたくてたまらない」

ペイトリオッツは2018年シーズンに第53回スーパーボウルで優勝して以来、プレーオフで勝利を挙げておらず、ここ3シーズン中2シーズンは勝率.500以下という結果に終わっている。しかし、ベリチックHCが過去に収めた成功は、今でもNFL選手の間で重視されており、少なくともスミス・シュスターの目にはそう映っているようだ。

【RA】