ジェッツがWRムーアと3巡目指名権をブラウンズにトレード、ドラフト2巡目指名権と引き換え
2023年03月23日(木) 09:34クリーブランド・ブラウンズが切望していたワイドレシーバー(WR)の新戦力を確保した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地22日(水)に情報筋の話を元に伝えたところによると、これまでカンザスシティ・チーフスに所属していたWRメコール・ハードマンと契約した直後、ニューヨーク・ジェッツが2023年NFLドラフト指名権を交換条件としてWRエライジャ・ムーアをブラウンズにトレードしたという。
ブラウンズはムーアと全体74位指名権を得る代わりに全体42位指名権をジェッツに送るとラポポートはつけ加えた。
ブラウンズは今年のドラフトで8つの指名権を持っているが、全体74位指名権は現時点で彼らが持っているものの中で最も高位の指名権となっている。ブラウンズは昨年に行ったクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンのトレードでヒューストン・テキサンズに1巡目指名権を送った。そのため、ブラウンズは現在、3巡目、4巡目、5巡目でそれぞれ2つの指名権を持っていることになる。
ジェッツは引き続き6つの指名権を確保している状態だ。今回のトレードにより、彼らは1巡目全体13位で指名した後、全体42位と43位で続けて指名することになっている。
来週23歳になるムーアは2021年NFLドラフトでジェッツから2巡目(全体34位)指名を受けた。これまでに出場した27試合ではキャッチ80回で984ヤード(平均12.3ヤード)、タッチダウン6回を記録しており、ランでもキャリー10回、59ヤード、タッチダウン1回をマークしている。昨季は最初の6試合に先発出場したが、それ以降は役割と出場機会が減り、最後の10試合の成績はキャッチ21回で243ヤード、タッチダウン1回となっている。
ブラウンズは2人のトップレシーバーとしてアマリ・クーパーおよびドノヴァン・ピープル・ジョーンズを呼び戻すが、戦力の追加はオフシーズン中にやらなければならない重要な課題となっていた。ジェッツでインサイドとアウトサイドに並んでいたムーアがキャリアで100レシーブヤードを突破したのは1試合(2021年シーズン第11週に行われたマイアミ・ドルフィンズ戦での141ヤード)だけだが、ミシシッピ大学での最終シーズンには試合平均149.1ヤードという衝撃的なレシーブヤードを記録していた。
今回のトレードはジェッツが147万ドル(約1億9,288万円)を節約し、追加の2巡目指名権という形の資本を手に入れることにもつながっている。これにより、ジェッツはQBアーロン・ロジャースの獲得を目指す上でさらなる柔軟性を手に入れられたはずだ。
【RA】