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2022年シーズン中に49ersからNFL復帰への関心を探られていたと元QBロスリスバーガー

2023年03月23日(木) 11:01

ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Ed Zurga】

昨シーズン中にクオーターバック(QB)のトレイ・ランスとジミー・ガロポロが負傷したのを受けて、サンフランシスコ・49ersはあらゆる選択肢を徹底的に調べるために元ピッツバーグ・スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーにも連絡していたようだ。

現地(火)に放送された『105.9 The X』のマーク・マッデンとのインタビューの中で、ビッグベンは昨年に引退から復帰する気はまったくなかったのかと聞かれ、2度のスーパーボウル優勝を果たしているこのQBは49ersから打診されていたことを明かした。

「自分の決断には納得している」とロスリスバーガーは切り出し、こう続けている。

「去年49ersから連絡があったのは本当だ。何か解決策を求めていたんだと思う。俺の関心をひこうとしていたのかもしれない。だから、少し話し合った。それだけのことさ。実際に行くつもりだったとは言わない。彼らは俺の関心を探るために連絡してきた」

「エージェントや妻、家族と話し合って、たくさん祈ったよ。俺はまだやれるんじゃないかと興味をそそられて、まだプレーできることを証明したい気持ちが少なからずあったことは認める。でも、最終的にはブラックとゴールド以外のジャージーを着てプレーしている自分の姿が想像できなかった」

「彼らにはスーパーボウルで優勝するチャンスは十分にあったと思うけど、スティーラーズ以外のチームでスーパーボウル優勝を目指すことは俺にはきっと難しいと判断した。だから、結局のところ、もう一度プレーしたいという気持ちは俺の心の中のほんの小さな部分に過ぎなかったということさ」

49ersはケガでシーズン第2週にランスを、そして第12週にジミーGを失った。最終的にチームはシーズン終盤に活躍したQBブロック・パーディーを中心にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームまでこぎ着けたが、その試合の最中にパーディーが右肘の内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい/UCL)を断裂したことで49ersはスーパーボウル出場を逃した。

ビッグベンは、2021年シーズンをもって幕を閉じた選手生活で最も思い出したくないのは、「身体に痛みを感じること」だと話している。

「朝起きた時に膝にも肩にも肘にも痛みがないのは最高だ」とロスリスバーガーは述べている。

そんな彼の気持ちを聞かされると、49ersがロスリスバーガーに引退からの復帰を打診しても何も起こらなかったことは、双方にとって最良の結果だったと言えるだろう。

【R】