プロデーに参加したQBキャム・ニュートンについて弟ケイリンがコメント
2023年03月23日(木) 13:17NFLのMVPに輝いた経歴を持つクオーターバック(QB)キャム・ニュートンが現地21日(火)に行われたオーバーン大学のプロデーで30回以上のパスを投げたと報じられている。
キャムは2010年シーズンにオーバーン大学のナショナルチャンピオンシップ制覇を後押しし、ハイズマントロフィーを受賞。今回は母校であるオーバーン大学のセッションに参加し、弟のケイリン・ニュートンにパスを出した。ケイリンはハワード大学でクオーターバックとしてプレーした後、オーバーン大学およびウィリアム&メアリー大学でワイドレシーバー(WR)としてプレーしていた。
キャムは2022年にNFLでプレーしていない。彼が最後にフィールドに姿を現したのは2021年シーズン第17週だ。キャムは2011年ドラフトで指名を受けたカロライナ・パンサーズに再加入し、負傷者が続出していたチームのために5試合で先発を務めた。
オーバーン大学でのプロデーが終了した後、キャムは何も語らなかったが、弟のケイリンは発言をしている。
『Associated Press(AP通信)』によると、ケイリンは「今回、彼は俺に愛を示してくれた」とコメントし、次のように続けたという。「彼は誰にも何にも借りがない。NFLで素晴らしい旅をし、素晴らしいキャリアを積んだ。誰かに証明することなんて何もない。今回は自分の能力を見せるために、まだそれを持っていることを見せるためにここに来たんだ」
「彼にとって、これは無私無欲の行為だったと思う。だけど、彼が何もせずにいたわけじゃないことをみんなに示し、証明するきっかけにもなった。彼はまだやれる。どんな組織でも、勝てるクオーターバックが欲しいなら、彼の番号にはまだつながるぜ」
オーバーン大学のプロデーでケイリンに投げることをソーシャルメディアで発表したとき、キャムは自分が今でもNFLで仕事ができるはずだと示唆していた。
キャムは『Twitter(ツイッター)』に投稿した動画の中で「どうしたらランダムなヤツらが仕事をゲットできるんだ? 心配ねえ。俺は見せてやる。みんなに見せるのが待ちきれない」と発言している。
キャムはNFLのスカウト担当者の前でセッションを実施。スクランブルで50ヤード進みながらケイリンへのトスを成功させるなど、堅実なパスをいくつか披露した。
NFLの各チームは火曜日のセッションでキャムがまだ入手可能であることを思い出したかもしれないが、どちらにしても彼らがキャムに対する意見を変える可能性は低いというのが現実だろう。11年のキャリアを積んできた33歳のキャムはプロボウルに3回選出され、MVPに輝いたこともあるが、今回の投球を見たフロントオフィスの面々が彼に注目することはない可能性が高い。
キャムは今もNFLで仕事を見つけることができるだろうか? それは間違いない。問題は、それがどのような仕事になるのかということだ。負傷やよほどのことがない限り、現時点で先発QBの座はほとんどあいていない。昨年、各チームはキャムを先発に据えることに興味を持っていなかった。それは1シーズンを経ても変わらないだろう。それでは、ガードナー・ミンシューがインディアナポリス・コルツと結んだもの(インセンティブを含む350万ドル/約4億5,722万円の1年契約)と似た契約をキャムが結び、チームにとって保険的な存在となって加入する可能性のある新人QBを助ける存在になることはあるのだろうか?
ともあれ、火曜日のセッションではキャムの名前に再びスポットライトが当てられた。
ケイリンは「みんながテレビの画面で見ているのは、彼のキャラクターであり、自信だ」と語り、「みんなが彼の根性を見ることはない。どれだけの時間を費やしているかも知らないはずだ。メディアは彼について何とでも言える。俺は彼がどんな人かを知っている。どこにいても、彼が誰であるかをみんなも知っているはずだ」と続けた。
【RA】