カウボーイズRBポラードがフランチャイズタグにサイン
2023年03月24日(金) 10:23トニー・ポラードのフランチャイズタグのインクは間もなく乾くだろう。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地23日(木)、ダラス・カウボーイズのランニングバック(RB)であるポラードが1年契約にサインし、2023年にフランチャイズタグにサインした最初の選手になったと報じた。今回の契約は完全保証されており、ポラードは2023年に1,009万1,000ドル(約13億1,884万円)を受け取る予定だ。
ポラードとカウボーイズは7月17日(月)の期限まで複数年契約の交渉をすることができる。25歳のポラードは現在もプレーオフのサンフランシスコ・49ers戦で見舞われた足の骨折とハイアンクルスプレインからの回復を目指しているところだ。
2022年シーズンにカウボーイズのバックフィールドのトップオプションとして頭角を現したポラードは、キャリアハイとなるキャリー193回を記録し、キャリアで初めて1,000ランヤードを突破した。ポラードはそれまでのシーズンのようにRBエゼキエル・エリオットの後ろで二次的な役割を果たすのではなく、エリオットとセットで使える正当な武器であることを証明。2019年にキャリアを開始してから、単一シーズンで最も多い試合平均タッチ数(14.5回)を記録した。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ポラードとエリオットは900ヤード以上のスクリメージヤードと12回以上のトータルタッチダウンを記録した唯一のランニングバックコンビであるとのこと。また、1シーズンで試合平均60ランヤード以上をマークし、9回以上のタッチダウンランを決めた、NFL史上唯一のペアでもあるという。
ポラードが好調だったことから、安心してエリオットとの離別を決断できたカウボーイズは、フランチャイズタグをつけることでポラードがより良い環境を求めてチームから離れることを防いだ上で、3月にエリオットを放出した。
ポラードはあらゆるダウンで変化をもたらすことができるビッグプレーの脅威であることをすでに証明している。その証拠はスタッツに表れており、ポラードは2019年シーズン以降の全ランニングバックの中で、キャリアを通してのキャリー平均ヤード(5.1ヤード)でクリーブランド・ブラウンズのニック・チャッブに次ぐ2位となっている。
カウボーイズは少なくとも2023年に、ポラードに投資するのに十分な証拠を手に入れた。ランニングバック市場は依然として落ち込んでいるものの、新人契約の最終年にあたる2022年シーズンの報酬が100万ドル(約1億3,069万円)以下だったポラードは、今回のタグで報酬が10倍となっている。カウボーイズが2023年以降もポラードに投資するかはいずれ分かるだろう。
【RA】