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バッカニアーズが3シーズンを共にしたKサコップをリリース

2023年03月24日(金) 10:56

タンパベイ・バッカニアーズのライアン・サコップ【Perry Knotts via AP】

タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)であるトッド・ボウルズは1月に、キックゲームに補強が必要であることを示唆していた。現地23日(木)、チームはその問題の解決に乗り出している。

バッカニアーズが3シーズンを共にしたベテランキッカー(K)ライアン・サコップをリリースしたことを発表した。

36歳のサコップはこれまで14シーズンをカンザスシティ・チーフス、テネシー・タイタンズ、バッカニアーズで送り、キャリア通算フィールドゴール成功率82.9%をマーク。しかしながら、50ヤード以上からの試みでは安定しないところがあった。そういったアテンプトではキャリアを通じて47回中23回成功にとどまっており、2022年は7回中5回が失敗だった。

2022年のバッカニアーズは才能あるレシーバーたちとクオーターバック(QB)トム・ブレイディを擁していたにもかかわらず、レッドゾーンでボールを前に進めるのに苦戦した。その影響でボウルズHCはサコップに50ヤード以上からのキックをコールせざるを得ず、その回数はサコップのキャリアで最多にあたる7回を数えている。それによって、信頼できるパフォーマンスを発揮していたサコップの弱点が誇張される結果となった。

ボウルズHCは1月にサコップについて「ライアンは今年、実に有能だったが、われわれはこれまでよりも長い距離でのキックを可能にする必要があった。47ヤードを超え、50ヤード、55ヤードからも可能にしなければならなかった」と『FOX Sports(フォックス・スポーツ)』に語っている。

バッカニアーズのポストブレイディ時代はベイカー・メイフィールドをクオーターバックに据えて始まることになりそうだ。つまり、ただちにボールを簡単に運べるようになると保証されているわけではない。長距離をものにするキッカーを擁することは、2023年にさらに重要になってくる。近年にロベルト・アグワイヨ、マット・ゲイ、サコップらを起用してきたバッカニアーズは、キッカーに確かなものなど存在していないことを知っている。彼らは短い距離でもサコップに並ぶ安定性を得られることを期待しつつ、チームに最もフィットする選択肢を探していく。

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