選手会非公認の人物がQBジャクソンに関する交渉を試みる可能性についてNFLが注意喚起
2023年03月24日(金) 15:20NFLは現地23日(木)、全32チームに対して、ボルティモア・レイブンズが今月に非独占的フランチャイズタグを指定したクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンとの契約についてチームに交渉を持ちかける可能性のある人物について通知を送った。
リーグ全体に配布され、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが取得した文書によれば、問題となっている人物であるケン・フランシスは“チームにラマー・ジャクソンとの、もしくはそれに関する交渉を開始すべく接触してくる可能性がある”という。リーグはフランシスがジャクソンの代理としてチームと話をすることは“禁じられている“と記した。
フランシスがチームと交渉しようとすることにおける最大の問題は、フランシスがNFL選手会(NFLPA)の認定を受けていない点にある。ジャクソンがエージェントを立てていないことは広く知られており、NFLPAの運用基準では、フランシスがジャクソンのエージェントとして振る舞うことは許可されていない。
この文書には「NFLPAはわれわれに、NFL認定のエージェントではないケン・フランシスという名の人物が各チームに接触し、チームの関係者を相手に、現在はボルティモア・レイブンズの非独占的フランチャイズテンダーの下に置かれているラマー・ジャクソンとの、もしくはそれに関する交渉を開始しようと試みる可能性があることを知らせた」とあった。
「認定を受けていないため、フランシス氏がオファーシートや選手との契約について、また、トレードの可能性について、どのNFL選手や候補生の代理人としても交渉すること、ならびに、そういった交渉をアシストしたり、助言したりすることは禁じられている」
「各クラブはNFL団体労働協約第48条の下、NFL選手との契約につながる可能性のあるオファーシートについては、自身の代表を本人が務める場合はその選手、それ以外の場合はNFLPAが認定した選手のエージェントとしか交渉できない点について、再認識されたい」
「このルールの違反はジャクソン氏と新チームの間のあらゆるオファーシート、もしくはその結果としての選手との契約の非承認に帰結する可能性がある」
ペリセロによれば、フランシスはジャクソンとの契約交渉を試みる以前に、家庭用フィットネスの新製品の売り込みを行っていたという。
ジャクソンはNFLの文書を受け、木曜日に『Twitter(ツイッター)』に「ウソつけ、その男は俺の交渉なんてやってないぜ」とつづっていた。ジャクソンはその後、今夏にフランシスと共にリリースするホームフィットネス装置の宣伝をツイッターに投稿している。
ジャクソンの非独占的フランチャイズタグは3,241万6,000ドル(約42億2,290万円)であり、他のチームと交渉してオファーシートにサインすることも可能だ。レイブンズはどのサイン済みオファーに対しても、優先交渉権を持つ。
オファーを受け取るためには、ジャクソンはどのチームとも、フランシスやその他のNFLPA非承認の人物を通さず、直接コミュニケーションをとらなければならない。
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