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チャージャーズの再起に自信を見せるステイリーHC「自分たちには必要なものがそろっている」

2023年03月27日(月) 13:39


ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリー【AP Photo/Chris O'Meara】

ロサンゼルス・チャージャーズは次の試合まで、あるいはポストシーズンで勝利を挙げるまで、プレーオフでジャクソンビル・ジャガーズにジャガーズに27点差を逆転されて敗れたという事実を背負い続けるだろう。

ヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーはその考えを歓迎しているようで、このような大敗に耐えることが、最終的に求めるレベルにまでチームを押し上げてくれると信じている。

「組織として自分たちがどこに向かっているのかはしっかり理解している」とステイリーHCは現地26日(日)のリーグ総会で『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに述べている。「組織の中の人たちには尽力してもらったが、われわれはまだ満足していない」

「強いチームなだけに、今年のプレーオフで起きたこと、つまりわれわれのパフォーマンスにがっかりした人たちが大勢いる。だが同時に、目指しているところに到達するためにはこういった試合を乗り越えなければならないこともある。このチームのロッカールームはこれまで以上に団結している。このオフシーズンに向けて自信はたっぷりあるはずだ。今はこのチームが一丸となって、今年も特別な年になるように自分たちを高めていく姿を見たい」

ジャガーズとの試合を過去のものとして封印するのではなく、これからのシーズンに向けてそれを見直す気はあるかと問われたステイリーHCは、こう力説している。

「もちろん、見直すつもりだ。しっかりと振り返る。NFLのシーズンの終わり方によって十分な時間を取ることができなかった。NFLではシーズンが終了した2日後にはみんないない。毎年違うが、この2年間はわれわれと一緒に尽くしてくれた人たちがたくさんいるから、あの試合は見直さなければならない。その結果われわれが発見するのは、自分たちには必要なものがそろっているということだと思っている。そして、スポーツの世界で最も困難な瞬間は、時として自分たちを駆り立てるものとなる。このチームにそれが起きることを期待している」

チームが失敗にいつまでも悩まされるのではなく、そこから何かを学べることにステイリーHCが自信を持っているのは、チャージャーズの芯の強さに根ざしていると言えよう。

今年のチャージャーズは、2022年にコーナーバック(CB)のJ.C.ジャクソンと契約を結んだりラインバッカー(LB)カリル・マックをトレードで獲得したりした時のように、フリーエージェンシーで大きな変更をする必要性は感じなかったようで、現状を維持しつつLBエリック・ケンドリックスなど手頃なベテラン選手を加えるという慎重なアプローチをとっている。

「もちろん、いつもとは違ったオフシーズンだった」というステイリーHCはこう続けた。

「自分たちのチームにはかなりの自信を持っているし、フリーエージェンシー期間にわれわれに可能だったのは、自分たち自身のチームで再契約できる人々について戦略的になることだったと思う。それがわれわれの最大のプライオリティで、トレイ・ピプキンスをライトタックルに戻し、われわれのパンター(J.K.スコット)と再契約することが重要だった。なぜなら、彼は大きな武器だからだ。その後で、エリック・ケンドリックスといった主要な選手を獲得できる。しかし、自分たちのフットボールチームについては良い感触を持っている」

ケンドリックスはマックがチームでの初年度に守備陣でサックリーダーになった(8.0回)ときのように、チャージャーズ守備陣のミドルの部分にベテランのリーダーシップをもたらすと期待される。

クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートと新攻撃コーディネーター(OC)ケレン・ムーアが率いる攻撃陣は、多くの部分で欠けがなく、相手に驚異を与えるものでもある。唯一ではありながらも非常に大きなクエッションマークは、ランニングバック(RB)オースチン・エイケラーに関連するものだ。エイケラーは自分の価値に見合うと信じる行き先を見つけるべく、トレードを追求する許可を受けている。

それだけの価値があるものについて、ステイリーHCはポジティブなソリューションにたどりけると希望を持っている。

「彼のチームとはしっかりコミュニケーションをとってきた」とステイリーHCはワイチに語った。

「連携し、前に進んでいけると思う。私は彼にチャージャーでいてほしい。それがトム(テレスコ/ジェネラルマネジャー)が言ってきたことだと思う。私が言ってきたことでもある。われわれは彼にチャージャーでいてほしい。彼の立場も尊重しているし、どうなるかは見ていくつもりだ。これから最初のゲームまでは時間があり、何が起こるかは見ていく。だが、チャージャーズはオースチン・エイケラーについて強い感触を持っている。彼はずっと熱心にやってきてくれた」

2018年以来の、そして2009年以降で2度目の10勝超えを記録したチャージャーズは、今後に向けて再起しようとしている。

「われわれは今後に向け、新シーズンを通じて築いていくつもりだ。ゲームを締めくくることができるようにすること。私は自分がコーチしている選手たちを愛している。このグループにはそれを完成させ、長い道を歩んでいくためのものが備わっていると分かっている」とステイリーHCは述べた。

【R/A】