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パッカーズQBロジャースのトレードについては最終的に“何らかの解決策が見つかる”はずとジェッツHCサラー

2023年03月28日(火) 09:58


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Ludtke】

MVPに4度輝いたことのあるクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースのトレードに関して、ニューヨーク・ジェッツとグリーンベイ・パッカーズの間では現在もこう着状態が続いている。

ロジャースが12日前に現役を続行してジェッツでプレーする意向を表明してから、取引に向けた動きはほとんど報道されていない。

現地27日(月)にフェニックスで開催された年次リーグミーティングで、ジェッツのヘッドコーチ(HC)であるロバート・サラーはこれからの数週間でそのプロセスを実行することを甘んじて受け入れている様子を見せた。

サラーHCは「QBポジションのことは常に解決しておきたいと思うものだ。双方の合意が必要なことであり、単純にこれはプロセスなのだ。そのプロセスを尊重しているし、終わる時が来たら終わるだろう」と述べている。

また、ロジャースがジェッツへの加入を希望していることはフローラムパークでチームビルディングが行われたことを物語っていると改めて強調したサラーHCは次のようにコメントした。

「この2年で随分と進歩した。彼ほどの選手がうちに来ると言った。多くの選手がそれに続いている。ここに来てプレーしたいと望んでいる選手が多くいて、組織全体がものすごく盛り上がっている。その一員であることはとてもクールだ。だから、このまま前進し続けてその勢いを活用できたらいいなと思っている」

39歳のクオーターバックの補償をめぐって両者が交渉している中、サラーHCは今のところ、他の人たちと同じように最終的にトレードがどうなるかを見守ることにしている。

「私のことはご存知だろう。ポジティブ思考なのだ。彼らが最終的に何らかの解決策を見つけてくれると確信している」とサラーHCは語った。

その後、ジェッツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスは報道陣に対し、ロジャースのトレードに関してパッカーズと“何度か生産的な会話”をしたものの、両者は補償に関して“現時点で必要な状態に到達していない”と明かしている。また、ダグラスGMは取引の成立に向けた“厳密な期限”はないとつけ加えた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが月曜日に報じたところによると、ジェッツはロジャースをプランAとして動いているという。これまでジェッツはトレードが最終的に成立すると信じ、予備的なオプションを検討することを拒んできた。

そうした中、マイク・ホワイトがマイアミ・ドルフィンズと契約し、ジョー・フラッコがフリーエージェント(FA)になったことで、現在はザック・ウィルソンがジェッツのQBデプスチャートの頂点に立っている。ロジャースのトレード話が頓挫しなければ、ウィルソンはバックアップになる予定だ。

月曜日、かつてドラフト全体2位で指名したウィルソンには最終的にスターターに成長する能力があると今も確信していると強調したサラーHCはこう話している。

「今のところ(彼がQB2になるのは)間違いない。すでに言ったように、私たちは彼と一緒に仕事をすることを本当に楽しみにしている。“今のところ”と言ったが、それは言い直したい。それが見出しになるのは分かっている。だが、彼はうちのナンバー2だ。ザックには、このリーグで本当にいいクオーターバックになる未来があると、私は今も思っている。本当に思っている。彼には職業倫理がある。マインドセットもある。それに到達するためにここに来ている。私たちは彼がしばらくここにいてくれることを期待している」

ジェッツが理想としているのは、ロジャースのトレードを実行し、1年から2年にわたってMVPの下で成功を収め、その間にウィルソンがパフォーマンスと精神構造を向上させることだ。その後、ロジャースが立ち去ることを決めたら、ウィルソンに手綱を返すつもりなのだろう。乱気流が発生すれば、コースが荒れてしまう可能性はあるが、ジェッツはその飛行経路でフライトするつもりのようだ。

【RA】