QBロジャースのトレードで1巡目指名権が“不可欠”だとは思っていないとパッカーズGMグーテクンスト
2023年03月28日(火) 15:333月は終わりに近づいているが、現在もニューヨーク・ジェッツとグリーンベイ・パッカーズの間で行われる可能性があるクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースのトレードに関しては憶測が飛び交っている段階だ。
パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストは現地27日(月)に行われたNFLの年次リーグミーティングの場で“すべての指名権”が欲しいと報道陣に冗談を言った一方で、ジェッツから1巡目指名権を受け取ることにはこだわっていないと明言している。
ジェッツが保有している全体13位指名権について「不可欠なものではない」と述べたグーテクンストGMは「だが、同時に、選手の価値については、彼は最高級の選手だ。つまり、それの引き換えとして最高級の指名権あるいは選手を得ることは重要だと思っている」と続けた。
グーテクンストGMは内密な交渉でもっと強硬な姿勢をとっているのかもしれない――あるいは、ジェッツがワイドレシーバー(WR)エライジャ・ムーアと引き換えに新たにドラフト2巡目指名権(全体42位指名権)を手に入れたことで方程式が変わったのかもしれない――が、細かいことはともかくとして、月曜日に両チームは最終的に取引が成立することに楽観的な見通しを示している。
ジェッツのジョー・ダグラスGMとの話し合いは友好的なものだったと明かしたグーテクンストGMは、取引に厳密な期限を設けていないというダグラスGMの意見にも同調した。
交渉が5月や6月まで長引いても問題ないのかという質問に対し、グーテクンストGMは「ああ、そう思う」と答えている。「今はあまり進んでいない。つまり、両者にとってうまくいくことが必要だと思うし、私たちはそれを実現するために尽力しているところだ。今は本当に相手次第という感じだから、どうなるか見ていくつもりだ」
現在のトレード交渉が穏やかな形で進んでいる一方で、グーテクンストGMは現時点までロジャースとはほとんど会話を交わしていないと示唆した。
グーテクンストGMは「シーズンが終わると、たくさんの会話をすることになる」と話している。「アーロンだけではなく、チームの他のメンバーやコーチ、みんなとね。そのプロセスを経ていく中で、チームとしての方向性が見えてくるのだ。どのように前進してくのかが。アーロンがどのようにそれにフィットするのかを確かめるために、彼と会話するのをとても楽しみにしていた。それは実現していない。そして、いくつかの決断をしなければならないような時が来た。だから、彼の代理人を通じて、私たちのチームの方向性を伝えた。その時点で、ジェッツへのトレードを希望していると知らされたのだ」
“何度も”働きかけたにもかかわらず、チームの未来におけるロジャースの位置という重要な話し合いがシーズン終了後まで行われなかった理由について、グーテクンストGMはこう応じている。
「それは誰のせいでもない。ただ起こらなかった。多くの試みがあって、それが行われたものの、同時にわれわれはグリーンベイ・パッカーズにとって最良の道を探している。時が経つにつれ、動かなければならなくなったということだ」
パッカーズにとって最良の道とはジョーダン・ラブへの移行であり、ロジャースにとっての最良はニューヨークへ移ることだと見えている中、パッカーズは1993年以降で3人目のシーズン第1週の先発QBを立てることになりそうだ。
トレードが今後実現すれば、ブレット・ファーブの背中を見ていたロジャースがそうしたように、ラブもプロ4年目でフランチャイズを動かすカギを受け取るだろう。
グーテクンストが見る限り24歳のラブには準備が整っており、それを確実なものとするべく、両者は定期的に連絡をとってきたという。
「ジョーダンはいくつかの厳しい状況に置かれてきた。アーロンがかつてそうだったように」と話したグーテクンストGMはこう続けている。
「ジョーダンがそれにどう対処し、プロとしての姿勢を見せてきたかは称賛に値する。彼と、彼の代理人がだ。われわれは定期的に彼らや彼と連絡を取っている。彼はこのことについて、本当に優れた見方を持っていた。彼は自分にコントロールできないものがたくさんあることを理解している。しかし、彼の準備はしっかりと整っているし、この機会にとてもエキサイトしている。それは私たちも同様だ。」
【RA/A】