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QBをドラフトする可能性を否定しないレイダースHCマクダニエルズ

2023年03月28日(火) 17:07


ラスベガス・レイダースのジョシュ・マクダニエルズ【AP Photo/John Locher】

ラスベガス・レイダースがクオーターバック(QB)をドラフトする可能性を排除してはならない。レイダースは2023年NFLドラフト全体7位指名権を使ってQBを獲得する可能性もある。

レイダースのヘッドコーチ(HC)であるジョシュ・マクダニエルズは『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに対し、ジミー・ガロポロと契約した今でも、クオーターバックをドラフトする可能性を排除していないと語った。

「われわれはベストの選手を獲得すると思っている。ここにきてから言ってきたことだ。それが正しいやり方だと思っている。(ジェネラルマネジャーのデイブ・ジーグラーと)私は2人ともこう考えている。つまり、最高のフットボール選手を獲得する。チームをより良くする方法はいつでもそうだ」

6勝11敗のシーズンを終えたレイダースには、他にも強化すべきポジションはたくさんある。敗戦の中には、ジェフ・サタデーがコーチデビューを遂げたときのインディアナポリス・コルツ戦や、チーム加入から2日後のQBベイカー・メイフィールドが大部分でプレーしたロサンゼルス・ラムズ戦が含まれていた。レイダースはまた、ニューイングランド・ペイトリオッツが試合終了間際に繰り出したラテラルパスによって勝利を献上されてもいる。

ガロポロがチームを助けることに期待が持たれる。ガロポロが先発QBを務めた際のサンフランシスコ・49ersは過去6シーズンに38勝17敗をマークしており、それ以前のガロポロはマクダニエルズがプレーコールを行っていたペイトリオッツで2勝0敗を記録している。

ガロポロが来てからの49ersは、その他のクオーターバックが先発した際に13勝19敗となっていた。しかし、その記録と同じくらい注意を引くのは、数字によって示されているように、レイダースにはQBルームの増員が必要だという点だ。ガロポロの負傷歴は長く、過去5シーズンの間に3度、シーズン終了のケガを負っている。

「契約下には1人のクオーターバックしかおらず、それに加えて昨年の新人フリーエージェントだったチェイス・ガーバーズがいる。したがって、トータルで2名だけだ」とマクダニエルズHCは述べた。

来たるドラフトは確実に一つの選択肢になる。だが、マクダニエルズHCはレイダースがQBの強化に想定しているのはドラフトだけではないことを明かした。

「フリーエージェンシーでクオーターバックルームを補強し、前に進んでいく可能性もあるといえる。それから、ドラフトでもすべての選手を見る。だから、われわれは自分たちの仕事をやっている。われわれは自分たちなりに精査している。ボードがどうなるかを見ていくつもりだ」

ただ、レイダースがガロポロを引き入れたのにも理由はある。マクダニエルズHCはガロポロこそチームが必要なものだと信じているのだ。特に、フランチャイズの柱だったデレック・カーとダレン・ウォーラーがいなくなった今となっては。

マクダニエルズHCは「(ガロポロは)たくさんの重要な経験を持っていると思う。彼はたくさんのビッグゲームを戦ってきた。彼は勝利した。彼はウイナーであり、素晴らしいリーダーだった」とコメントしている。

「ニューイングランドで彼と一緒だったとき、私はそれを垣間見ていた。だが、遠くからではあるものの、確かにそれを見ていたのは彼がサンフランシスコにいたときだ。われわれの元を離れてカイル(シャナハン)やジョン(リンチ)のいるサンフランシスコに行ってからの彼を誇りに思う。彼はチームをまとめる選手だ。本当に優れたリーダーで、その面で傑出している。彼がわれわれのチームにもたらす影響に期待している」

カーをリリースし、ウォーラーをトレードしたマクダニエルズHCは「こういった決断は簡単ではなかった」と話していた。

こういった動きが実行される前、マクダニエルズHCはラスベガスで1年目を過ごしたことで、今は“誰がいて、何をして、何をしていないか”を把握しており、どの部分で前に進んでいくかについてより良いアイデアをつかんだと述べている。

マクダニエルズの言う良いアイデアにガロポロの後継者を1巡目で指名することが含まれているかについては明かされなかった。一方で、否定されなかったのも確かだ。

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