QBパーディーの復帰時期は不明と49ersのシャナハンHC
2023年03月29日(水) 12:21サンフランシスコ・49ersはクオーターバック(QB)ブロック・パーディーが2023年シーズンにQB1の座に戻ってくることを楽観視しているが、ヘッドコーチ(HC)のカイル・シャナハンは現地28日(火)に年次リーグミーティングの場で、それがいつになるかは不明だと話している。
「彼はフィールドでは何もできないだろうし、誰にも分からない。6カ月から8カ月かかるかもしれない」と述べたシャナハンHCはこう続けた。「手術から3カ月経てば、もう少しはっきりとしたことが分かるようで、そこで6カ月かかるのか8カ月かかるのかが見えてくるだろう。私が知っているのはそれだけで、それでいいと思っている。キャンプに間に合うかどうかは3カ月の時点で分かるだろうし、間に合わないとなれば、ゆっくり進めていくということになるかもしれない。シーズン第1週か、遅ければ第4週になるかもしれない。それはあくまで予想であって、どうなるか現時点では分からない」
フィラデルフィア・イーグルスに敗北したNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい/UCL)を断裂したパーディーは、炎症が原因で手術を延期していたが、ついに3月10日に手術を受けて修復している。シャナハンHCは火曜日に、“6月にもう一度、確認してほしい”という旨の発言をした。
パーディーが快方に向かっている中で、かつてドラフト1巡目指名を受けたQBトレイ・ランスにオフシーズンプログラムでスタッフに良い印象を与えるチャンスが巡ってきている。49ersは保険としてサム・ダーノルドとも低額の契約を結んだ。
シャナハンHCは「ブロックが負傷したことで、(仕事に)空きが出て、(ランスに)チャンスを与えることにつながっている」と話している。「ブロックがどのように戻ってくるかは分からない。いつ復帰できるかも正確には分からないから、それに対する明確な答えは持っていない。だが今は、彼がケガを抱えているから、トレイやサムに集中し、OTA(チーム合同練習)で彼らがどう動くか、トレーニングキャンプに向けてどういうプレーをするかを見るいい機会だと思っている。ブロックの復帰には時間がかかると思っているからね」
昨シーズン第2週にシーズン終了のケガに見舞われたランスは回復しつつある。ランスは手綱を取るはずだったシーズンをそのケガで棒に振った。さらに、シーズン後半にジミー・ガロポロが負傷した後にパーディーが輝きを放ったことで、ランスが49ersの先発に就くという未来が疑問視されるようになった。しかし、パーディーも負傷したことで、ランスがゲームに戻るための扉が開かれる可能性が出てきている。
シャナハンHCはランスがQB1として昨オフシーズンを迎えたことについて「トレイはそのポジションに就いた状態でその年を迎えた」と語り、次のように続けた。「私たちはそれをとても楽しみにしていたし、彼ならとんでもない1年を過ごしていただろうと思っている。彼は1試合と4分の1しか出場できず、その後は離脱した」
「ブロックは8試合に出場して全勝し、極めて高いレベルでプレーした。トレイもそうなれると信じている。去年、健康だったらそれができていたと思う。彼にとって良いことは、ブロックの負傷などで、それを取り戻すチャンスがあることだ。それがサムを連れてきた理由でもある。というのも、ケガがどうなるか分からないから、ブロックに関することをはっきりと決められないからだ。うまくいくとは思っている。楽観的に考えてはいるが、今は保留状態だ。だから、トレイとサムが私たちに自分たちの実力を見せる機会ができている」
【RA】