アーロン・ロジャース時代の終わり――それがいつ公式なものになるとしても――は、ジョーダン・ラブ時代の始まりでもある。

事実として、それはもう始まっている。今はややメランコリックな雰囲気が漂っているものの、グリーンペイ・パッカーズの首脳陣は、たとえ結果がすぐに得られなかったとしても、今後に向けて勢いを増していることを周囲に示してきた。

現地28日（火）、パッカーズのヘッドコーチ（HC）であるマット・ラフルアーは年次リーグミーティングの場で「（まもなくと見られるロジャースのトレードは）仕方のないことで、同時に、われわれはジョーダンや彼がクオーターバックとしてどう成長してきたか、人間としていかに成熟してきたかにエキサイトしている」とコメントしている。

「彼の役割が変わるのは確実で、われわれ全体が彼に対する期待を加減する必要があると思う。単に出場するのと、先発として出場するのは違う。一つのプロセスになるだろうが、彼は彼にとっても、われわれにとってもエキサイティングになるだろう」

「このリーグではどんなクオーターバックであっても、真の意味で独力で何かできるわけではないと思う。したがって、彼の周りにいる全員がそれぞれの能力のベストを尽くし、彼がそこで自分にできる限りのパフォーマンスを発揮できるようにしなければならない」

2020年にNFL入りして以来、多くのプレー時間を得ることがなかったラブだけに、その周りの選手が重要になる。プレー時間の不足はロジャースのような選手がいるロースターに加わることの欠点だが、ロジャースが去るのか否かを考えながら2回のオフシーズン過ごした後、パッカーズはついに答え――そして準備の整った後継者――を手に入れた。

公にはプロフェッショナルとしての態度を貫いたラブを称賛すべきだろう。フランチャイズのレジェンドの背後で、自分の時間がいつ来るのかを考えながら待つのは簡単ではないはずだ。

「どうなっているのか、彼はとにかく知りたかったことだろう」と話すラフルアーHCは「長い間、私にもどこに向かっているか分からず、彼に言うことができなかった。今は明らかにはっきりしてきたが、まだ何も確定したわけではない」とつけ加えた。

【A】