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TNFのフレックス化やコマンダース売却の可能性について会見で語ったグッデルコミッショナー

2023年03月29日(水) 23:24


NFLコミッショナーのロジャー・グッデル【Ryan Kang via AP】

現地28日(火)、年次リーグミーティングを終えたNFLコミッショナーのロジャー・グッデルが記者会見を開き、将来的にサーズデーナイトフットボール(TNF)のスケジュールをフレックス化する可能性や、ワシントン・コマンダースの売却に関する進展など、いくつかの話題について口を開いた。

フェニックスで開かれたリーグミーティングで、NFLチームのオーナーたちはシーズン後半のゲームを日曜日から木曜日に変更できるようにする可能性について議論したが、話はまとまらず、さらなる議論は5月まで保留されることになった。

特定のゲームデーを念頭に置いて観戦に訪れる計画を立てているチケットホルダーやファンに与える影響を聞かれたグッデルは、どんなタイプのフレックススケジュールについても、リーグが常に全てのファンに配慮して変更を行ってきたとその重要性を強調した。

「ファンを第一に考えない者はあの会議室にも組織にも誰1人としていない」とグッデルは述べた。「それは本当に重要なことだ。もちろん、ファンに最高のマッチアップを提供することがわれわれの仕事の一部だ。スケジューリングに際しては、いつもそこに1つの焦点を置いていた。フレックスもその一部だ。非常に思慮深く、そして非常に慎重に取り組んでいる。全ての影響について検討する」

「だから決断が下される前に、これまでは平均して1年にフレックスは1回半というペースでやってきた。年によって多少変わる。われわれにとって、シーズンチケットホルダーとスタジアムに足を運んでくれる観戦客の間でバランスとを取ることが非常に重要だ。テレビで視聴してくれる多数のファンもいる。彼らへのリーチは常に両立させなければならないことで、正しく実行しなくてはならない」

NFLは2006年からフレックススケジュールを採用しており、2023年シーズンは初めて12月のマンデーナイトフットボールゲームで実施することが決まっている。

日曜日から木曜日へのフレックススケジュール化について結論は出されなかったが、ニューヨーク・ジャイアンツの共同オーナー、ジョン・マーラは率直に変更への反対を口にした。

「私は断固として反対だ」とグッデルが会見を開く前にマーラは記者団に語った。「フレックススケジュールというのはわれわれのシーズンチケットホルダーや毎週スタジアムを埋めてくれる人々への配慮を完全に欠いたものだ。日曜日の午後から日曜日の夜への変更に人々は慣れたと言われている。しかし、だからといって彼らがそれを気に入っているということではない」

マーラはまた、フレックススケジュールの議論を数カ月先送りした理由についても軽く触れている。オーナーたちはクラブが短い休息日数でプレーするTNFゲームの回数を1シーズン中1回から2回に増やすことで同意しているというが、この変更についても彼は選手たちにかかるストレスが大きいことから反対したという。

これまで、短い休息日数でのプレーは年に1回だけ組まれることになっていた。通常の休息日数またはシーズン第1週の初戦、サンクスギビングの後のサーズデーナイトゲームなど、休息日数が長い場合の試合は新たな2回の制限には含まれない。

ショートウイークでの試合が増える可能性について、グッデルは報道陣に「負傷や選手への影響という部分で、われわれは常にデータを確認してきた」と話した。

「それが最初の12年ほどで、われわれのサーズデーナイトフットボールについての決断を導き、進歩させてきた。われわれには、非常に明らかなデータがあると思う。そこでは、ケガの割合が高くなったとは示されていない。われわれは間隔が短い週について認識している。それを、COVID-19の中でもやってきた。こういった分野については、かなりの柔軟性が必要だった。明らかに異なる環境があったが、われわれはそこに密接に取り組んでいる。それらは明らかに異なった環境だが、われわれはそれに非常に密接に取り組んでいる」

「また、われわれは選手たちから直接話を聞いている。彼らはその後に10日あることを好んでいる。実際、彼らはそれをミニバイと呼んでいる。したがって、その面では恩恵がある。異なる見方もあり、それらすべてを検討したいところだ。選手らはそれぞれが異なる見方を持っていて、コーチたちもそうだ。それらすべてのバランスを取らなければならない」

グッデルはまた、コマンダースの売却の可能性や、コマンダースおよびそのオーナーのダニエル・スナイダーに関する職場での不適切な行為についての調査するためにNFLが2022年2月に起用した弁護士メアリー・ジョー・ホワイトによる、現在も進行中の調査についても触れた。

スナイダーは1999年からチームを所有している。スナイダーとその妻であるターニャはチーム売却等の取引を追求するため、2022年11月にバンク・オブ・アメリカ証券と契約。ダニエル・スナイダーとチームに対してはアメリカ下院監視・政府改革委員会による調査も行われ、2022年12月に完了したその調査ではオーナーがコマンダースの“有害な職場文化”の形成に関与していたとされている。

グッデルは売却とホワイトによる調査の両方が現在も進行中であることから、その詳細に触れることはなかったものの、ホワイトの調査完了がチーム売却の前でも後でも、ホワイトの調査結果は共有するとの確固たる決意を示した。

一方、グッデルは現ミネソタ・バイキングス守備コーディネーター(DC)であるブライアン・フローレスが2022年2月にリーグと3つのチームに対して申し立てた差別の訴えに関して、その最新情報に触れている。

連邦判事は3月1日に、本件については仲裁ではなく、法定で問われることになると判断している。

「この件に関して詳細に話すことはできない。私が話せるのは、私がブライアン・フローレスの大ファンだということだ。彼は素晴らしいフットボールコーチであり、人間としての彼にとても大きな敬意を抱いている。彼はこれからもNFLでコーチとして成功していくと思う。このケースについてはこれからも見守っていくし、迅速にアップデートしてきた。先日に判事が下した決断については、われわれの弁護士は適切なステップだと考えていると話している。したがって、われわれはこれからも見守っていく」とグッデルは話した。

【M/A】