ニュース

ケガに関する批判に反論したレイブンズQBジャクソン

2023年03月30日(木) 12:21


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Gary McCullough】

今週、フェニックスで実施されていた年次リーグミーティングでは、クオーターバック(QB)と契約する可能性が少しでもあるチームに、ボルティモア・レイブンズのQBラマー・ジャクソンの獲得を検討する可能性についての質問が投げかけられていたようだ。そのたびに、MVPに輝いたことのあるジャクソンと契約する可能性については何らかの理由で否定されている。

この2シーズンでいずれもケガが原因で12月に欠場していたことから、ジャクソンの耐久性が懸念になっているのではないかとの見方が出ているようだ。現地28日(火)夜、ジャクソンは自身の負傷歴や、2022年シーズンでPCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)を負傷した後にプレーしなかった理由に関する質問から自分を守るために『Twitter(ツイッター)』で次のように投稿している。

「シーズン第1週の(ニューヨーク)ジェッツ戦から第12週の(デンバー)ブロンコス戦まで欠場した覚えはないんだけどな。その間にいつケガをしてもおかしくなかったのに、なんで突然、お金が原因で欠場したことになっているんだ。スーパーボウルのことは2018年の4月からずっと頭の中にあったのに」

また、ジャクソンは負傷した状態でプレーすればチームメイトに悪影響を与えるだけだともつけ加えている。

「現実的になろうぜ。100%のPCLを抱えることより、ひどいプレーをして仲間を悪い状況に追い込むことのほうが利己的だと思う」とジャクソンはつづった。

ジャクソンには彼に代わってニュースを発信したり、説明したりする代理人がいないため、ソーシャルメディアがトレード要請の通知を含め、自身の言い分を直接的に伝える手段となっている。

この2シーズンでどちらも5試合を欠場してきたジャクソン。2022年はPCLの負傷が原因でシーズン終盤――シンシナティ・ベンガルズに敗れたワイルドカードラウンドを含む――に欠場を余儀なくされた。レイブンズはジャクソンを故障者リザーブ(IR)に登録せず、終盤に復帰することを期待していたが、プレーができる状態になるまでケガが回復することはなかった。

ケガに関する質問に反応したジャクソンは「俺にとって90%と100%は同じで、まったくそんな状態じゃなかった」とつづり、自身が昨シーズン終盤にどのような状態であったかを示唆した。

ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーも、フロントオフィスのいかなるメンバーも、ジャクソンが契約上の利益を守るためにプレーしなかったとは言っていない。また、ジャクソンがソーシャルメディアで話題になっていること以外には、それに妥当性があると考える根拠もない。ジャクソンはロンバルディトロフィーを1番の目標とする扇動者であり続けてきた。この2年間のいずれかの時点で解決できたはずの契約状況のためにプレーオフの出場を見送ったというのは、ばかげている。ジャクソンの契約交渉への対応は批判されても仕方ないが、負傷した人が痛みを抱えながらプレーしなかったことを非難するのは間違っているはずだ。

レイブンズがプレーオフでベンガルズと対戦したときにシンシナティへ向かわなかったジャクソンに対し、利己的だと批判する者もいるが、ジャクソンはシンシナティへ行かなかった理由についても説明している。

「ピッツバーグ(スティーラーズ)戦に同行した後、PCLが炎症を起こしてしまったから、何人かで話し合った結果、より早く回復するためにとどまることが認められたんだ」とジャクソンはツイートした。

これまで自身に関するニュースが繰り返し報道されても、ジャクソンが自分の意見を述べることはなかったが、今週はついにその論争に参加した。現在は彼が次にどんなツイートをするかに注目が集まっている。

【RA】