フロリダ大学のQBアンソニー・リチャードソンがプロデーを前にパンサーズやレイダースと面談
2023年03月31日(金) 14:48現地30日(木)にプロデーが行われる前に、アンソニー・リチャードソンは2023年NFLドラフトで上位候補となっている他のクオーターバック(QB)と同様に、ドラフト全体1位指名権を持っているチームと面談していた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが木曜朝に状況を知る人物の話を元に報じたところによると、リチャードソンが水曜夜にカロライナ・パンサーズと面談したという。フロリダ大学のリチャードソンは全体7位指名権を保有しているラスベガス・レイダースとも夕食を共にしたとのこと。
パンサーズはオハイオ州立大学のC.J.ストラウドをはじめとし、アラバマ大学のブライス・ヤングやケンタッキー大学のウィル・リーバイス、そして今回のリチャードソンと、1巡目で指名されると予測されているすべてのクオーターバックを徹底的に調査している。
1巡目指名の可能性があると見られていたリチャードソンは、NFLスカウティングコンバインで類まれな身体能力を発揮したことでその株を一気に上げた。ダイナミックな能力を持ちながらも、他のドラフト候補生に比べて経験が浅いことから、リチャードソンについては他の候補生よりも各クラブで判断が分かれる可能性が高い。MVPに選ばれるような伸びしろがある素晴らしい選手だと見るチームもあれば、処理能力に不安があり、正確さにも疑問が残るリスキーな候補生だと見るチームもあるだろう。
リチャードソンがNFLで成功を収めるかどうかは、彼が置かれる環境や、コーチングスタッフがどのような育成計画を立てるか、そして、キャリア初期の苦悩をチームが乗り越えられるかに大きく依存する可能性がある。
いずれにせよ、パンサーズがリチャードソンと面談したことに驚きはない。疑問となっているのは、パンサーズが全体1位指名するほど、人としても選手としてもリチャードソンに感銘を受けているかという点だ。
レイダースがリチャードソンと面談したのも不思議ではない。レイダースはQBジミー・ガロポロと契約したものの、彼との契約は若手シグナルコーラーを加えることを妨げるものではない。ジョシュ・マクダニエルズHC(ヘッドコーチ)とデイブ・ジーグラーGM(ジェネラルマネジャー)が、最終学年にパトリック・マホームズと同じような成長の遂げ方をしたリチャードソンの伸びしろを信じた上で、彼が7位まで残っていた(あるいはレイダースがドラフト資本を使ってトレードアップした)場合、レイダースがリチャードソンを獲得するのは長期的な計画としてある程度理にかなっていると言えよう。
木曜日にゲインズビルでワークアウトに参加した1巡目指名候補はリチャードソンだけではない。オールアメリカンに選出されたフロリダ大学のガード(G)オサイラス・トーレンスは水曜夜にテネシー・タイタンズと夕食をとっており、アトランタ・ファルコンズやロサンゼルス・ラムズ、ニューオーリンズ・セインツとの面談も済ませているとペリセロが報じている。
【RA】