ビルズQBアレンにはRBの助けが必要だと殿堂入りQBケリー、「ジョシュ一人ですべてをこなすことはできない」
2023年04月03日(月) 11:06バッファロー・ビルズのクオーターバック(QB)として4度のスーパーボウル出場を成しとげ、殿堂入りを果たしたランニングバック(RB)やワイドレシーバー(WR)とともにプレーしたジム・ケリーは、質の高いサポート陣がいることがどんなことなのかを知っている。
自身も殿堂入りを果たしているバッファロー・ビルズのレジェンドは、今のビルズを率いるQBジョシュ・アレンには、特にランゲームにおいてもう少し周りの助けが必要だと考えているようだ。
「ジョシュ一人ですべてをこなすことはできないから、チームにはスターランニングバックを獲得する方法を見つけてほしい」とケリーは先週に『News 10 NBC Rochester(ニュース10NBC・ロチェスター)』に話している。
アレンが2018年のNFLドラフトで1巡目にビルズに指名されて以来、チームは1,000ヤードラッシャーを輩出できていない。チームはアレンが先発になってから常に傑出したランニングバックを求めてきたようだが、ケリーが示唆したように、おそらくビルズの攻撃のアプローチが何よりもランニングバックが活躍する機会を奪っているとも言えよう。
「RBデビン・シングルテリーはなかなかいい選手だと思っていたが、彼を十分に活かすことができなかった」とケリーは言う。
RBジェームス・クックは2シーズン目を迎え、今季から加入するニューイングランド・ペイトリオッツの元ラッシャーであるデイミアン・ハリスがビルズのRB陣をけん引することになるだろう。ビルズでの4年間で毎年チームのラン記録のトップに立っていたシングルテリーはヒューストン・テキサンズに移籍した。
アレンはケリーが持つ単一シーズンのパス記録をいくつも更新した一方で、数字で見るケリーの強さは、のちに殿堂入りを果たすWRアンドレ・リード(ほかにもジェームズ・ロフトン、ドン・ビービーらとともに)だけでなく、サーマン・トーマスという殿堂入りランニングバックの存在によるところが大きかった。トーマスはビルズがスーパーボウルに出場していた時代に各シーズンで1,200ヤード以上のランヤードを記録している。当時のゲームは今とは違ったが、それでもビルズのノーハドルオフェンスは時代を先取りしながらバランスが取れていた。
ビルズは昨シーズンにラッシングでNFL7位(2,232ヤード)だったが、アレンは2シーズン連続で700ラッシングヤードを超え、プレーしたすべての年で400ヤード以上を記録している。ビルズオフェンスが時にアレンのワンマンプレーになることもあるということが、ケリーの見解を何よりも裏づけている。
「ジョシュ・アレンほど優秀な選手がいると、少し欲張りになりがちだ」とケリーは述べている。「必要以上に彼を使いたくなるものだ。とはいえ、(攻撃コーディネーター/OC)ケン・ドーシーはしっかりといい仕事をしている」
ビルズのオフェンスはここしばらく目を見張るものがあったが、スーパーボウルへの復帰を目指したチームの最善の試みが失敗に終わっている以上、改善を求める声は続くだろう。
ケリーはアレンを助けられるスターランニングバックの存在がその答えになると考えている。あるいは、すでに在籍しているランニングバックのキャリー数を増やすことが何らかの改善につながるかもしれない。ビルズの歴代の名選手であるケリーは何よりも、ビルズの現在の司令塔のために、周りがもう少し彼を助けることを求めている。
「私はただ、彼のプレッシャーを軽くするためにランゲームも武器にできることを願っている」とケリーは述べた。
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