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「気合い十分」とついにオブライエンOCと組むことになったペイトリオッツTEゲシッキ

2023年04月03日(月) 12:56


マイアミ・ドルフィンズのマイク・ゲシッキ【AP Photo/Matt Durisko】

大学でビル・オブライエンのもとでプレーすると決めてからから10年、当時よりも新たなレベルに到達したタイトエンド(TE)のマイク・ゲシッキはついにニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)となったオブライエンとの再会を果たすことができた。

ゲシッキは3月にインセンティブを含めると最大900万ドル(約11億9,700万円)に上る1年契約を結んでペイトリオッツに移籍し、リーグに加入してから初めてチームを変更した。NFLでのキャリアをスタートさせる前にペンシルベニア州立大学でプレーしていたゲシッキは、当時ヘッドコーチ(HC)を務めていたオブライエンの評判が良かったためこの大学を選んでいた。

「オブライエンとは高校時代からずっと知り合いだったんだ。だから、契約に合意したあと、10年ぶりに彼から電話がかかってきたのはなんだかおかしかった」とゲシッキはチームの公式サイトに話している。「すでにそういう関係ができている上で、ようやく彼のもとでプレーできることになってワクワクしている」

オブライエンOCは2007年から2011年にかけて初めてペイトリオッツに在籍した時、ロブ・グロンカウスキーをパスキャッチのエリート選手に育て上げるなど、タイトエンドに対する取り組みが評価された。卓越したコーチから学べるという点でオブライエンのチームに入ることにひかれたゲシッキだったが、彼が入学する前にオブライエンはペンシルベニア州立大学を去ってヒューストン・テキサンズのヘッドコーチになってしまった。

それから10年の間に二人はそれぞれの道を歩み、ゲシッキはペンシルベニア州立大学からマイアミ・ドルフィンズに入団し、オブライエンはテキサンズと7年過ごした後にアラバマ大学でOCを2年間務めた。二人の道は今年になってニューイングランドで交わることになり、2023年に精彩を欠いたオフェンスを改善することを目指すペイトリオッツで二人はついに力を合わせることになる。

ペイトリオッツは2022年にパスヤードとパッシングタッチダウンでそれぞれNFL20位と19位に終わり、今季ロースター入りすることが決まっているワイドレシーバー(WR)で540レシーブヤードを超えた者はいない。オブライエンがその名を轟かせたチームに復帰することで、一段と厳しさを増すAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区で競争力を高めるためのオフェンスを構築することが期待されている。

ゲシッキやTEハンター・ヘンリーとともにと仕事をすることで、オブライエンはキャリアの初期にこのポジションの選手たちと経験した成功を再現する機会を手にした。

ゲシッキはキャリアの中の5年を、マイアミでパスキャッチをして過ごしている。

ベストイヤーは2020年と2021年で、連続して700レシーブヤード超えを記録したものの、昨シーズンはドルフィンズHCマイク・マクダニエルが展開した新システムの下で調子を落とし、362レシーブヤードにとどまった。

ディビジョン内の別チームに移ったゲシッキは、ついに長い間心酔してきた人物の元で仕事を始めることになる。新しい街で“フレッシュなスタート”を切ることで、新たなチャンスが開けることを願っているという。

「めちゃくちゃやる気になっている」と言うゲシッキはこう続けた。

「ここに来て、毎日一生懸命やるだけさ。俺は楽しむことが好きだから、そこに行って楽しく過ごし、おもしろいことをずっと笑顔でやるつもりだし、次のシーズンにエキサイトしている」

【R/A】