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ベアーズを訪問したジョージア大学DTカーター、ドラフト全体10位以下の指名チームは訪問せず

2023年04月04日(火) 12:14

ジェイレン・カーター【NFL】

2023年のNFLドラフトで最も才能ある選手の一人と目されているジョージア大学のディフェンシブタックル(DT)ジェイレン・カーターは、ドラフト全体10位までの指名権を持つチームしか訪問しないと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートがカーターのエージェントを務めるドリュー・ローゼンハウスからの情報として現地3日(月)に報じた。

21歳のカーターは月曜日にシカゴ・ベアーズを訪問しているとラポポートは情報筋の話をもとに伝えている。当初、ベアーズは全体1位指名権を持っていたが、カロライナ・パンサーズとの破格の取引でそれを手放し、その過程で全体9位にまで後退した。

フィラデルフィア・イーグルスはニューオーリンズ・セインツから手に入れた全体10位の指名権と1巡目全体30位の指名権も持っており、ラポポートによればカーターはチームとすでに会っているという。

ローゼンハウスはトップ10以外を指名するチームからの訪問要請は断っているが、カーターがドラフト前にトレードでトップ10の指名権を獲得したチームを訪問することには前向きだとラポポートは伝えている。

ラポポートによると、集めた情報に基づいてローゼンハウスはすべてが終わった時にカーターがトップ10以内に指名されていることを確信しているとのことだ。『NFLネットワーク』のアナリスト、ダニエル・ジェレマイアは最新のドラフト有望株トップ50のランキングでカーターを全体5位に位置づけている。ジェレマイアがそのランキングで言及しているように、カーターを獲得することに興味を持っているチームは、先月に逮捕されているカーターのフィールド外での懸念について精査する必要がある。

カーターは1月15日(日)に起きた死亡事故に関する捜査の結果、レース行為と無謀運転の容疑でジョージア州アテネから逮捕状が出され、2023年NFLスカウティングコンバインを途中で去っている。カーターは2つの軽犯罪の罪で逮捕されたのち、3月1日(水)に釈放されてコンバインに戻っているものの、インディアナポリスで行われたオンフィールドの活動には参加していない。

2週間後に行われたジョージア大学でのプロデーで、カーターはコンバインでの体重より約4キロ増量のおよそ146キロと報告されており、ワークアウトでは苦戦する姿が見られた。プロデーの翌日にカーターは無謀運転とレース行為の軽犯罪を認め、12カ月の保護観察、1,000ドル(約13万円)の罰金、80時間の社会奉仕活動および州公認のディフェンシブ・ドライビングコースの履修を言い渡されている。

カーターは2021年に頭角を現し、2022年に1巡目指名を受けたDTジョーダン・デイビスやDTデボンテ・ワイアットとともに、カレッジフットボール屈指のディフェンシブラインでプレーした。2021年にオールSECのセカンドチームに選ばれたカーターは、ジョージア大学が2年連続でナショナルタイトルを獲得した昨シーズン中に2度のケガを負ったにもかかわらず、AP通信オールアメリカンのファーストチームやオールカンファレンスに選出されるという栄誉に輝いた。

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