WR陣の増強を望むパッカーズHCラフルアー
2023年04月04日(火) 14:08グリーンベイ・パッカーズのオフシーズンに関する話題はクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースを中心に展開され、他の出来事――例えば、パッカーズがフリーエージェント(FA)で大きな動きに出ず、ほとんどの場合ですでにチームにいた選手と低コストの再契約を結んだこと――はすべて後回しにされてきた。
ロジャースからQBジョーダン・ラブへの(おそらく実現する)移行に注目が集まっている一方で、次に先発を務めるクオーターバックが誰に投げるかについてはあまり語られていない。
先週に行われた年次リーグミーティングで、ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはワイドレシーバー(WR)陣の厚みのなさに関する質問を受けた。
『ESPN』によると、ラフルアーHCはそのときに「そのルームには何人か増やさなければならないだろう。今、ロースターにいるのは5人くらいかな?」と述べたという。
まさに5人だ。そして、15試合以上に出場した経験を持つ者はいない。最も出場回数が多いのはクリスチャン・ワトソン(14試合に出場)であり、同じく2022年シーズンにNFL入りを果たしたロミオ・ドゥブス(13試合)とサモリ・トーレ(11試合)がそれに続く。ジェフ・コットン(2021年シーズンにジャクソンビル・ジャガーズで1試合に出場)とボー・メルトン(0試合)は現在、WRルームで最後の2人となっている。
ラフルアーHCは「まあ、ベテランのリーダーシップがあるといいだろうね」と語った。「去年はアレン(ラザード)やランドール(コブ)といった選手が、そういうメンバーに目をかけるという部分で良い仕事をしてくれた。試合に出て高いレベルでプレーするために必要な、やり方や期待値、練習の習慣を教え込んでくれたのだ。だが、ロミオとクリスチャンの2人に関しては確実に多くの成長を遂げるだろう。それから、サモリ・トーレもいるし、去年はボー・メルトンの実力も垣間見ることができた」
ベテラン選手を加えるのは“いいことだろう”と述べたのは、ラフルアーHCによる控えめな表現だと言えよう。
ラザードによると、パッカーズは彼を呼び戻すことにほとんど興味を示さなかったという。コブはロジャースと共にニューヨーク・ジェッツに加入することも考えられる。パッカーズは大物のベテランフリーエージェントに関心を示している様子をあまり見せておらず、そういった選手のほとんどはすでに他チームへ入団している。現時点で残されている選択肢として有力なのは、ジャービス・ランドリーやチョーズン(ロビー)アンダーソン、バイロン・プリングル、ニキール・ハリー、さらにベテランのT.Y.ヒルトンといった選手だろう。
いずれかの時点で、ジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストはコストが安いベテラン選手を1人か2人、加えることになりそうだ。しかし、パッカーズはワトソンとドゥブスが2年目も成長し続けることを期待している。さらに、パッカーズはドラフトで新たにルーキーを加えることもできるだろう。
足首を負傷したことで楽観的なスタートを切るも戦線離脱を余儀なくされたドゥブスが、さらなる成長を遂げることをパッカーズは期待していると強調したラフルアーHCは次のようにコメントした。
「(ドゥブスが)その年の初めに見せていたような状態に戻ったのかは分からないが、復帰したときに彼がそういう状態になっているのを見たいと思っている。この比較はほどほどにしておきたいのだが、彼は(ラスベガス・レイダースの)デイバント・アダムスと同じタイプの運動能力を持っている。あとは、それをいつ使うか、どう生かすかを学ばなければならない。彼が走れないルートはないと思っている。私たちは単純に彼が進歩を続けられるように十分なレップスを与える必要がある」
アダムスとの比較は高尚なものだが、ドゥブスは昨シーズンのトレーニングキャンプで接近戦にもうまく対応できることを証明してみせた。今後、彼とワトソンがラブとどうかみ合うかが、2023年にパッカーズ攻撃陣がどれほど軌道に乗れるかの決定的な要因となるだろう。
【RA】