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レイダースがベテランバックアップQBホイヤーと2年契約

2023年04月05日(水) 09:36


ニューイングランド・ペイトリオッツのブライアン・ホイヤー【AP Photo/Jeffrey Phelps】

ブライアン・ホイヤーがラスベガスで馴染みのある人物と再会する。

現地4日(火)、ベテランバックアップクオーターバック(QB)であるホイヤーがラスベガス・レイダースと2年契約を結ぶとホイヤーの代理人が発表した。その後、チームはこのニュースを正式に公表している。

今オフシーズンにQBジミー・ガロポロを先発選手として迎え入れたレイダースに加入するホイヤーは、ニューイングランド・ペイトリオッツに在籍していたときに攻撃コーディネーター(OC)を務めていたジョシュ・マクダニエルズ(現在はレイダースのヘッドコーチ/HC)と再会を果たす。ホイヤーがガロポロをロースターに含むチームに移籍するのは初めてだ。しかし、過去の例を見ると、ホイヤーのキャリアは時にガロポロと関連があったと言える。例えば2017年、サンフランシスコ・49ersが(ペイトリオッツとのトレードで)ガロポロを獲得したことで、ホイヤーは49ersから放出され、再びペイトリオッツに所属することになった。

14年間のNFLキャリアの中で、ホイヤーは山あり谷ありの曲がりくねった道を歩んでいる。2009年にドラフト外でNFL入りしたミシガン州立大学出身のホイヤーは、ペイトリオッツと契約して2012年までトム・ブレイディのバックアップを務めていた。ピッツバーグ・スティーラーズ、アリゾナ・カーディナルスを経て、クリーブランド・ブラウンズでは先発の座を獲得。ブランドン・ウィーデンの代役として先発出場した試合で良いスタートを切ったホイヤーは、自分の地元で大きな話題を呼んだ。2013年はACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の負傷でシーズン途中に戦線離脱を余儀なくされたものの、ホイヤーは2014年に向けて先発の座を射止めるのに十分な活躍をした。

2014年シーズン序盤に順調な滑り出しを見せたホイヤーはブラウンズを6勝3敗に導いたが、それ以降は苦戦を強いられている。2014年ドラフト1巡目で指名したジョニー・マンジールがいたことから、ブラウンズはホイヤーと新人を交代させた。マンジールを司令塔に据えた後にブラウンズのシーズンは一気に停滞し、ホイヤーが戻ったときはすでに立て直せないような状態となっていた。その結果、ブラウンズはそのシーズンを7勝9敗で終えている。

2015年にテキサンズに加入したホイヤーは、9試合に先発して5勝4敗をマーク。それ以降、バックアップの役割に戻ったホイヤーは、ペイトリオッツ(2度目と3度目の在籍期間)と49ers、インディアナポリス・コルツに所属していた。ここ3シーズンでマクダニエルズHCと親しくなったホイヤーは、その間に2試合で先発を務めている。

ラスベガスにおいて、ホイヤーはガロポロの後ろでこれまでと同じような役割を果たす予定だ。レイダースのQBルームは3分の2がマクダニエルズHCの指揮下で何年もプレーした経験を持つ選手となる。キャリアの現段階において、ホイヤーが正当なスターターになれると証明することは期待されていないが、彼は必要な場合に出場して実行に移す、信頼される存在となることができるはずだ。

ガロポロの負傷歴を考慮すると、保険としてベテラン選手を控えさせるのは賢明な判断だと言えよう。ホイヤーはそのような役割を担うことを目標に西へ移動する予定だ。

【RA】