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Sブッダ・ベイカーがカーディナルスにトレードを要請

2023年04月15日(土) 19:53


アリゾナ・カーディナルスのブッダ・ベイカー【AP Photo/Darryl Webb】

砂漠に動揺が広がっている。

プロボウル選出のセーフティ(S)ブッダ・ベイカーがアリゾナ・カーディナルスからのトレードを要請していると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地14日(金)、報じた。

ベイカーがグレンデールからの離脱を望んでいるという知らせが届く前に、彼はソーシャルメディア上で謎めいた動きをしている。マイケル・ジョーダンが「俺への当て付けだと思った」と話すGIF画像を投稿し、『Twitter(ツイッター)』のプロフィル欄から“AZ(アリゾナ)”の文字を削除したのだ。しかし、金曜日に報道がなされると、ベイカーはNFLデビュー時からプレーを続けているカーディナルスのファンベースへの感謝を表明した。

27歳のベイカーは優れたプレー、リーダシップとタフネスという面でチームのモデルとなってきた。

昨年はディフェンスが被得点でランキング31位に沈み、チームは4勝13敗でシーズンを終えたとはいえ、それでもベイカーはプロボウルに選ばれ、4度目のタックル100回超えシーズンを記録した。

2020年の開幕前に4年5,900万ドル(約78億9,568万円)の契約にサインしているため、期間はまだ2年残っている。2023年と2024年の保証なしのベースサラリーはそれぞれ1,309万ドル(約17億5,177万円)と1,420万ドル(19億0,032万円)。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、彼の年平均報酬はセーフティの中で7番目に高いということだ。

短期間でNFLのトップセーフティに成長しつつ、ベイカーは長年カーディナルスのロッカールームでリーダーの役目を果たしてきた。2017年NFLドラフトで2巡目指名されたベイカーはルーキーにしてプロボウルとオールプロに選ばれ、これまでの6シーズンで5度のプロボウルに選出されている。

フランチャイズの柱の1つが自ら離脱を希望するというのは、変化と混乱の渦中にあるクラブにとって強烈な出来事だ。

解雇されたクリフ・キングスベリーに代わってルーキーヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンが就任し、ジェネラルマネジャー(GM)もスティーブ・カイムから1年目のモンティ・オッセンフォートに変わっている。フランチャイズQBのカイラー・マレーはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の手術を受けてリハビリ中で、2023年シーズンのスタートには間に合わないと考えられている。スターワイドレシーバー(WR)のディアンドレ・ホプキンスはトレード話の中心人物となっており、将来は宙に浮いたままだ。また今オフシーズン中にはオーナーシップが過去に不正行為をしていた疑惑が一部で報じられている。

一方で、ユニホームが新しくなるといううわさが聞かれる。

どうやらベイカーはそれを着るつもりはないようだ。

【M】