QBジョーンズを支持するペイトリオッツLBウチェ、「あいつは俺たちのクオーターバック」
2023年04月17日(月) 10:37フットボール界がニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)ポジションの将来について推測を続ける中、またひとり、ペイトリオッツに所属している選手がこの議論に参加し、そうした状況に対する自分の意見を述べている。
先週、『Patriots Talk Podcast(ペイトリオッツ・トーク・ポッドキャスト)』に出演したラインバッカー(LB)ジョシュ・ウチェはQBマック・ジョーンズへの支持を表明。若いQBはキャリア3年目もチームをリードするのに必要な能力を持っていると信じていると発言し、次のように語った。
「マックに関して言えば、俺はマックが大好きだ。つまり、あいつはコンペティターで、一緒に戦い、練習してきたヤツなんだ。その職業倫理や粘り強さを見てきた。あいつはドッグだ。それがマックと共に仕事をしてあいつのことを知っている俺の意見だ。聞いてくれ、あいつはドッグなんだ。俺が言えるのはそれだけだ。あいつは俺たちのクオーターバックなのさ」
2022年シーズンの成績によって長期的なフランチャイズクオーターバックとしての能力を疑われるようになったことから、ジョーンズはペイトリオッツで不安定な立場に置かれている。
1年目はチームをプレーオフに導き、自身もプロボウルに選出されるなど、好調だったジョーンズだが、2022年シーズンは期待通りの成果を残せていない。ジョーンズのパスに関する成績はほとんどすべてが悪化し、ペイトリオッツ攻撃陣はパス成績でリーグ内20位となった。また、ジョーンズは足首を捻挫した際に代わりに出場した新人QBベイリー・ザップに一時的に先発の座を奪われている。
そうしたことから、ジョーンズが先発の座にとどまるかどうかについて、組織から正式な発表がまだ行われていないにもかかわらず、ビル・ベリチックHC(ヘッドコーチ)が彼を他チームに売り込む、あるいはペイトリオッツがドラフトでQBを指名する、さらにはチームがザップなどロースターにいる別のクオーターバックに目を向けるといったうわさが絶えずささやかれてきた。
ジョーンズに関する憶測が飛び交う中で、彼への支持を表明している選手はウチェ以外にもおり、アウトサイドラインバッカー(OLB)マット・ジュードンやディフェンシブバック(DB)ジョナサン・ジョーンズ、最近引退したデビン・マコーティーも、24歳のジョーンズが今年、特に新攻撃コーディネーター(OC)の下でステップアップできると信じていると公言している。
しかしウチェは、自分の意見は当然持っているものの、チームの将来にとって正しいと思われる選択をするのはコーチ陣だと認めており、自分にできるのはコーチ陣の見解を信じ、これから迎えるシーズンに向けて自分自身の準備に集中することだけだと語った。
「結局のところ、チームにとってベストな決断を下すのはベリチックコーチだ。俺の仕事は選手であること。外に出て自分の仕事をすることだ。だから、コーチとしての判断は彼らに任せる。そうすることでもっと集中できるようになった」とウチェは話している。
ペイトリオッツのロッカールームはこれまでのところ、自分たちのクオーターバックには必要な能力がまだあり、それゆえ彼がナンバー1QBであり続けるに値すると信じているという点で一致している模様だ。しかしながら、そうした支持を集めているにもかかわらず、チームから明確な方向性が示されていないことは、2023年シーズンが開幕するまでずっと外部の議論が続いていくことを意味している。
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