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シーホークスディフェンスでMLBワグナーとプレーできることは「夢のよう」とLBブッシュ

2023年04月17日(月) 12:55


デビン・ブッシュ【NFL】

ピッツバーグ・スティーラーズで数年間にわったって不振に陥っていたラインバッカー(LB)のデビン・ブッシュは、当初期待されていたようなダイナミックな選手になれることを証明したいと考えており、シアトル・シーホークスに移籍したことでキャリアを再び飛躍させられると信じている。

「自分が入ってすぐに戦える場所があると分かっていた」とブッシュは『Seattle Times(シアトル・タイムズ)』に話している。「長年ディフェンスの強さを誇ってきたチームで、ドラフトプロセスの早い段階で俺を気に入ってくれていたことも知っていた。だから、お互いに通じるものがあって、親しみを感じていた。シアトルに行って新しいやり方を学び、またフットボールをするチャンスを得ることが、自分の殻を破る良いチャンスになると思った」

スティーラーズは2019年のドラフトでトレードアップし、全体10位でブッシュを獲得。ミシガン大学出身のブッシュはその年にすべてのルーキーの中でトップ、全選手の中で4位となる109回のタックルを記録し、チームの投資に見合うだけの活躍を見せた。さらに、インターセプト2回、ファンブルリカバー4回、サック1回も記録し、守備部門のルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では3位につけている。

ところが、2020年シーズンの5試合目でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したブッシュは、その功績を伸ばすチャンスを失った。フィールドに復帰してからも以前のようなレベルに戻ることはなく、ルーキーシーズンの記録を超えることはなかった。最終的にスティーラーズは5年目オプションを行使せず、2022年終盤には先発の座を追われた24歳のブッシュはフリーエージェント(FA)となった。

「もちろん、期待された水準に達していたとは言えない」とブッシュは述べている。「浮き沈みがあった。自分自身やこのビジネスについてたくさん学び、そして自分がこのビジネスに何を求めているのかを知ることができたと思っている。俺に賭けてくれたスティーラーズには感謝しているし、4年間を過ごせたことにも感謝している。でも、今は前に進んで違うことに挑戦し、さらに学ぶべき時だと思っている」

今はケガから完全に回復したというブッシュは“これまでになかったかのような”感覚になっており、シアトルで心機一転をはかる準備はできているという。これからは過去数年でパワフルな守備ユニットをつくり上げてきたチームで仕事をすることができる。

新章を迎えるとき、ブッシュはボビー・ワグナーというシーホークスで最も有名なディフェンダーと共にプレーし、学んでいくことができる。ワグナーはシアトルで10年過ごす中で、リージョン・オブ・ブームの一員としてプロボウルに8度選ばれている。ロサンゼルス・ラムズで1年過ごした後、ベテランインサイドラインバッカー(ILB)はブッシュのわずか11日後にシーホークスと再契約した。

ブッシュは自分の契約を結んだとき、ワグナー復帰の可能性という話があることを耳にし、その“可能性”に興奮していた。その筋書きがやがて公式なものとして発表されたとき、興奮度はさらに高まっている。

「実際にそうなったら、夢が実現したようなものだった。彼は将来の殿堂選手だと思っているし、彼と一緒にプレーできるなんてこれ以上ない環境さ」とブッシュは話した。

【R/A】