昨季、タンパベイ・バッカニアーズのラインバッカー（LB）シャキール・バレットはアキレス腱の断裂によってシーズンの途中で離脱を余儀なくされたが、2023年シーズン開幕時には復帰できると信じているようだ。

現地14日（金）、『Loose Cannons Podcast（ルース・キャノンズ・ポッドキャスト）』に出演したバレットは自身のケガについて「メンタル的には、1日か2日は不調だったかもしれない」と語り、こう続けている。「単にちょっとすねたかっただけ。起きてほしくないような悪い出来事が起きたときに持つ疑問さ。でも、今は身体的に良い状態だ。リハビリに取り組んでいて、どんどん良くなってきている。トレッドミルでジョギングもしている。ほぼすべて計画通り、予定通りに進めている。今はたっぷりと時間があるから、ちょっと遅めかもしれないけど、だからといって無理はしていない」

「でも、出る準備は整っている。時が来たら、出る準備はできているはずだ。その“時”が初戦になるのは間違いないはず。試合を欠場することは想定していない。1回だってだ。だから、初戦には確実に間に合うはずだ」

引退したクオーターバック（QB）トム・ブレイディは言うまでもなく、今オフシーズンに攻守両面でかなりの数の才能ある選手を失ったバッカニアーズにとって、バレットが昨シーズン第8週に見舞われたケガから復帰し、さらに全力を発揮することは極めて重要になるだろう。

2019年にバッカニアーズに入団して以来、プロボウルに2度選出されているバレットはチームの戦力として活躍してきた。この4年間で2度、サックス数でチームトップとなっており、合計でサック40.5回を記録している。

しかし、バレットにとって、今回のような深刻なケガから復帰してシーズン第1週までにこれまでと同じ姿を取り戻すのは依然として難しい課題だ。NFLキャリア9シーズン目を迎えるバレットは、11月に31歳になる。

キャップヒットが2023年に2,130万ドル（約28億5,106万円）、2024年に2,370万ドル（約31億7,204万円）と、ケガにより途中で離脱した2022年シーズンの820万ドル（約10億9,750万円）から大幅に上昇することを踏まえると、バレットがいつ、どのように復帰するかは注目に値すると言えよう。また、その期間は保証金がないため、バレットの復調に多くの支障が出た場合、難しい議論が生じる可能性がある。

とはいえ、バレットが術後2日目からアキレス腱に痛みを感じていないと話していることからも、現時点で回復が順調に進んでいるのは確かだ。

バレットはラインバッカー（LB）デビン・ホワイトの復帰についても楽観的な見方を示しており、それはホワイトがトレードを要請した後に彼をトレードする“意思はない”と述べたジェネラルマネジャー（GM）ジェイソン・リヒトの考えと一致している。

「俺たちは必ず解決する。デビンをトレードするなんてありえない。彼らは解決してくれるはずだ。俺はデビンサイドのことも、フロントオフィスサイドのことも信じている」とバレットは強調した。

自身の回復時期やチームメイトに関するバレットの予測が正しければ、2人は再契約したばかりのアウトサイドラインバッカー（OLB）ラボンテ・デービッドとともにフィールドに戻り、9月にバッカニアーズを新しい時代へと導くだろう。

【RA】