ブラウンズでの1年を経て大きな変化を感じるQBワトソン、「一歩先へ進んでいる」
2023年04月20日(木) 10:34クリーブランド・ブラウンズはクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンが入団2年目に調子を上げることを期待している。
昨年のこの時期、20名以上の女性からマッサージセッション中の性的不品行を告発されていたワトソンは、出場停止処分を受ける可能性が迫っている中で不確実な状況に直面していた。結局、ワトソンはリーグの個人行動規範に違反したとして11試合の出場停止処分を科されている。
現地18日(火)、ワトソンはブラウンズでの1年間で大きな違いが生まれたと語った。
「正直、夜と昼ほどの違いだ」とワトソンは報道陣に話している。
出場停止処分が終わる頃には、ワトソンがNFLの試合に出るのは約2年ぶりとなっていた。ヒューストン・テキサンズに所属していた2021年シーズンは、フィールド外で問題を抱えていた上でトレードを要請していたことから全試合を欠場していたからだ。
「去年はまさに嵐のようだったけど、自分にとってはいい学びとなったし、成長することができた」と振り返ったワトソンは「今年に入ってからは今までの状態から一歩先へ進んでいる」と続けている。
ワトソンがブラウンズの一員として出場した6試合の結果は芳しいものではなかった。ワトソンはパス成功率58.2%、1,102ヤード、タッチダウン7回をマーク。ワトソンが司令塔を務めた試合でブラウンズは3勝3敗となっており、15点以上を獲得したのはわずか2試合だった。
精彩を欠いていたのは数字の面だけではない。ワトソンは予想されていた通り、腕が鈍っているように見え、決して心から快適にプレーしている様子ではなかった。半分くらいは堅実なパフォーマンスを見せていたものの、残りは忘れてもいいような内容だったと言えよう。
ワトソンに完全保証の2億3,000万ドル(約309億7,215万円)の契約を与えたブラウンズは、27歳のワトソンがキャリア初期の姿に戻ることを期待しており、昨年の苦戦はしばらくプレーしていなかったことによるものだと見なしている。
ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは火曜日に「デショーンにとっては、あのシーズンを経験して、去年や過去に起きたすべての出来事から学べたはずだ。そのおかげで彼はより良い選手になれると思う」と述べ、「私たちは皆、今までの経験を生かしてより良い状態になれると思う」と続けた。
【RA】