ビルズは不本意な2022年シーズンから立ち直るのに意欲的だとSハイド
2023年04月24日(月) 11:06バッファロー・ビルズの2022年シーズンが不本意な形で幕を閉じようとしていたとき、セーフティ(S)のマイカー・ハイドはなすすべもなくサイドラインから見守ることしかできなかった。
首の負傷でシーズン第2週から離脱していたハイドは、ディビジョナルラウンドで第2シードのビルズがシンシナティ・ベンガルズに27対10で敗れたことでシーズン終盤に復帰するチャンスを失った。
当時は2023年のオフシーズンに向けて不確定要素が多かったことから、ハイドにとってはひときわ不愉快なことだったのかもしれない。過去6シーズンにわたってハイドはジョーダン・ポイヤーとともにNFL屈指のセーフティコンビを結成していたが、信頼できるチームメイトはフリーエージェント(FA)になることが決まっていた。しかし、このオフシーズンにビルズがポイヤーと2年契約を結んだことで、ハイドは2023年も2人の抜群の相性の良さを継続できることを喜んでいる。
「俺たちはディフェンスだけでなく、セーフティ陣の中でも常に基準を築いてきたつもりだ」とハイドは現地20日(木)にチームの公式サイトで話している。「俺たちはいつも挑戦に挑んできた。自分たちの実力を証明しようとな。だから、ここ何年もそうしてきたように、基準を作り続けることは俺たちの責任だと思っているし、そこからさらに強くなろうとしている」
「今年は立ち直って見せる。もちろん、健康でいなければならいない。選手層も厚くなったのは良いことだ」
ともに32歳のハイドとポイヤーはビルズのロースターで最も年長の5人のうちの2人となるが、長年守備コーディネーター(DC)を務めてきたレスリー・フレイザーが一年間コーチ業を休むことを考えると、彼らの経験は2023年に極めて重要となる。当面の間はヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットがDCを兼任する予定となっている。2017年からビルズディフェンスのバックエンドで主力として活躍してきたハイドは、今週行われたチームの自主的なオフシーズンプログラムでフィールドに立ちながら、ベテランとしての立ち位置を突きつけられたたようだ。
「昨日フィールドに出てトレーニングをしながら周囲を見渡したてみたら“ワオ”という感じだった」とハイドは言う。「先輩たちが起きると言っていたのはまさにこれだ。それが俺の目の前で起きていた。でも、彼らのおかげで俺も気持ちは若いままでいられるし、だからこうして毎日走り込んでスプリントやコンディショニングをやっているんだ。俺にはまだやれることがあるから、毎日彼らに勝とうとしている」
ビルズはハイドとポイヤーがすべての試合に出場した2021年にリーグ最高のディフェンスを誇っていた。また、2022年のビルズはハイドやアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーのような選手を欠いても、1試合平均で2番目に低い被得点(17.9点)を記録している。
首のケガから完全に回復して「最高の気分だ」と話すハイドはNFLでの11年目のシーズンを迎えるに当たって、ビルズがポストシーズンを目指す上でこれ以上モチベーションは必要ないという。
「みんなフィールドに出てプレーし続け、勝つために全力を尽くすだろう」とハイドは述べている。「だから、俺はまた戦える機会をもらえたことに感謝の気持ちしかない。子どもたちも大きくなってきたから、俺のプレーを見て覚えておいてもらいたい。自分にとっても、家族にとってもとんでもないチャンスなんだ」
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