イーグルスが全体9位にトレードアップしてDLジェイレン・カーターを指名
2023年04月28日(金) 11:23フタを開けてみれば、ジェイレン・カーターがトップ10以降にスライドすることはなかった。
2023年ドラフト1巡目の指名が行われている現地27日(木)、フィラデルフィア・イーグルスがシカゴ・ベアーズとのトレードで指名順を上げ、ジョージア大学のディフェンシブラインマン(DL)であるカーターを選んでいる。数カ月前の段階でカロライナ・パンサーズに全体1位指名権をトレードしていたベアーズは、そのトレードで獲得した全体10位指名権でテネシー大学のオフェンシブタックル(OT)ダーネル・ライトを指名。イーグルスとのトレードにもその時に得た指名権が使われており、その他に2024年4巡目指名権も有している。
2023年の候補生の中でトップクラスの才能の持ち主と見られながらも、フィールド外の問題から、後方にスライドするのではないかと見られていたカーター。しかし、イーグルスはカーターの元チームメイトであり、昨シーズンのドラフト1巡目で指名したジョーダン・デイビスのいる手強い守備陣をさらに強化すべく、ゲームチェンジャーとなることを期待して今回の指名に踏み切った。
21歳のカーターは1月15日に起きた死亡事故に関する捜査から発覚した容疑で3月1日に無謀運転とレース行為の軽罪で逮捕され、同日に保釈。3月16日に不抗争の答弁を行い、12カ月の保護観察、1,000ドル(約13万円)の罰金、80時間の社会奉仕活動、州公認のディフェンシブ・ドライビングコースの履修を言い渡された。
しかしながら、スーパーボウルレベルの守備陣の中で特別な才能を発揮するという点での全体的なカーターの将来性は、イーグルスのジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンを動かすに足るものだったことが、現地木曜日に証明されている。
今、カーターは大学のナショナルチャンピオンから、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンの一員になろうとしている。
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