ファルコンズが全体8位、RBトップでビジャン・ロビンソンを指名
2023年04月28日(金) 11:48アトランタ・ファルコンズがアーサー・スミスHC(ヘッドコーチ)のオフェンスにダイナミックなランニングバック(RB)を加えた。
ファルコンズが2023年NFLドラフト全体8位でRBビジャン・ロビンソンを指名。ランニングバックの候補生の中で最初に指名されたロビンソンは、体格、回避能力、パワー、ビジョンを兼ね備えた稀有な選手だ。彼はインサイドでタックルをかいくぐることも、アウトサイドでカットしてスピードを加速することも簡単にやってのけることができる。
テキサス大学での3シーズンで、ロビンソンはキャリー539回で3,410ヤード、タッチダウンラン33回、キャッチ60回で805ヤード、タッチダウンキャッチ8回を記録。最終シーズンにはキャリー258回で1,580ヤード、タッチダウンラン18回、キャッチ19回で314ヤード、タッチダウンキャッチ2回をマークした。
身長約180cm、体重約98kgで、ドーク・ウォーカー賞を受賞した経歴を持つロビンソンに弱点はほとんどなく、NFLではスリーダウンバックとして活躍すると見られている。インサイドおよびアウトサイドのランナーとしてスキームの多用途性をもたらすロビンソンは、そのビジョンと直感を武器にシーズン初戦から先発を務める可能性があると言えよう。
また、ロビンソンはパスキャッチャーとしても他と一線を画しており、このポジションにダイナミックなプレーメイク能力をもたらすことができる。現代のNFLにおいて、傑出した(そして、最終的に高額報酬を得る)ランニングバックとは、デュアルスレット型の選手を指す。その例として挙げられるのが、サンフランシスコ・49ersのクリスチャン・マカフリーやニューオーリンズ・セインツのアルビン・カマーラだ。NFL入りを果たすにあたり、ロビンソンは新人RBでありながら優れたキャッチ能力と回避能力、堅実なルートランニング能力を身につけている。
NFL選手になる多くのランニングバックと同様に、ロビンソンもルーキーシーズンでパスプロテクションスキルを向上させる必要がある。とはいえ、ランナーおよびレシーバーとして魅力的なスキルセットを持つランニングバックであることから、ロビンソンはドラフト全体で見ても有力候補の1人となっていた。
昨シーズンにRBタイラー・オールゲイエをドラフト5巡目で指名したファルコンズは、RBコーダレル・パターソンもチームに擁しているが、ロビンソンはバックフィールドから別のダイナミックな要素をもたらす存在になるだろう。タイトエンド(TE)カイル・ピッツやワイドレシーバー(WR)ドレイク・ロンドンなど、大柄なパスキャッチャーがいるスミスHCのオフェンスで、ロビンソンはバックフィールドから抜け出してゲームを破壊する能力を提供できるはずだ。
テキサス大学出身のロビンソンは、キャリア2年目のクオーターバック(QB)デズモンド・リッダーの負担を軽減し、必要に応じてボールを運ぶ存在となるだろう。
ロビンソンのダイナミックな能力を考慮し、トップ10指名権をランニングバックに使うチームがあるのかについては多くの議論が交わされていた。そして、ファルコンズはその問いに力強く答えている。
ファルコンズファンはロビンソンが手がけるグルメ向きのマスタード、“ビジャン・マスダードソン”を購入して今回の指名を祝うことができる。
【RA】