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テキサンズが自分の次にDEアンダーソンJr.を指名し、「うお、マジか」と喜んだQBストラウド

2023年04月29日(土) 00:01


ヒューストン・テキサンズからドラフト指名を受けたオハイオ州立大学のC.J.ストラウド【AP Photo/Jeff Roberson】

この数週間というもの、アナリストもファンも皆、ヒューストン・テキサンズがドラフト1巡目でどういう方向に行くのかについて推測を巡らせていた。クオーターバック(QB)を選ぶのか、それとも優秀な守備選手を選ぶのかという予想通りの問題に直面したテキサンズは片方に絞ることを拒否し、両方をもぎ取るという手段に出た。

彼らはまず、オハイオ州立大学のQB、C.J.ストラウドを未来の司令塔として指名した。そして続けて、4つの指名権と引き換えにアリゾナ・カーディナルスから手に入れた全体3位指名権を使って、前評判の高かったアラバマ大学のディフェンシブエンド(DE)ウィリアム・アンダーソンJr.を指名した。

現地27日(木)の夜にストラウドはアンダーソンJr.獲得のためにテキサンズがトレードアップする“予感はあった”と話したが、スクリーンで彼らが全体3位に上がったことを示す表示を見たときは衝撃を受けたという。

「俺が指名された直後だったからね」と彼は『Texans Wire(テキサンズ・ワイヤ)』に話している。「もうすっかり夢中になっていて、振り返ったら、“待てよ、次もテキサンズじゃないか”って感じだった。思わず“うお、マジか”って言っちゃったよ」

建物内の控室にいたアンダーソンJr.も同じような気分だった。テキサンズの思い切った行動から、彼らがそこまでして自分を欲しがってくれているのだと知り、感激したという。

「すごい衝撃だった」とチーム公式サイトを通じてアンダーソンJr.は言っている。「オレの電話にヒューストン、テキサスの名前が浮かび上がって、“トレードで順位を上げてまでオレを選んでくれるなんて、そこまで評価してくれているんだ”と思ったら、もう、感激さ。本当にありがたいよ」

ストラウドはオハイオ州立大学で先発を務めた2年間で8,123ヤードと85回のタッチダウンを記録し、どちらのシーズンもハイズマン賞でファイナリストに選出された。デショーン・ワトソン以降、QBのポジションに一貫性を持たず再建を図るチームの中で、21歳のストラウドは大きな役割を果たす機会を得る。

一方、守備サイドではドラフト候補の中で最も優秀な選手と考えられていたのがアンダーソンJr.だった。彼はその体格と素早さを生かしてアラバマ大学での3シーズンでサック34.5回とタックル204回を生み出している。

2人がチームメイトになってまだ1日しかたっておらず、ポジションは攻守に分かれているが、彼らはすでにテキサンズの状況を変えるための次のステップに目を向けている。

お互いに同じタイミングでテキサスを訪れるなど、ドラフトプロセスで何度か顔を合わせている2人は、その間に友情をはぐくんだという。その強いつながりはチームにとって間違いなくプラスに働くと彼らは確信しており、新シーズンの準備に力を合わせて取り組めると考えている。

「神が何かをするのは理由があってのことだと感じている。俺たちは時間をかけて徐々にこの絆みたいなものを築いてきた。つながりを持ち、お互いのことを知る必要があった」とアンダーソンJr.は言う。「これから俺たちはチームメイトになる。彼がどんな人でどんな考えを持っているのかを知っているから、それは今までよりずっと簡単なことだよ」

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