ウィル・レビスをタイタンズの3番目のQBと位置づけるブラベルHC、「後のことは選手たち次第」
2023年04月30日(日) 01:24ウィル・レビスのドラフト週末の旅はカンザスシティの控室で居心地悪く始まった。初日は指名されず、最終的に2日目の序盤にテネシー・タイタンズに行くことが決まった。
ケンタッキー大学のクオーターバック(QB)を指名するためにタイタンズが現地28日(金)の夜に順位を8つジャンプアップして全体33位でレビスを獲得したのはいくらかの驚きをもたらした。昨年彼らは3巡目でマリク・ウィリスを獲得しており、ベテランQBのライアン・タネヒルも5シーズン目の残留が決まっている。
ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルに関する限り、この大胆な動きは序列の上でレビスに何かを保証するものではないようだ。
「ライアンは月曜日の先発クオーターバックだ」と金曜日の2巡目と3巡目指名を終えた後の記者会見でブラベルは語った。「マリクがバックアップになる。ウィルは3番目のクオーターバックだ。私が彼らに伝えたのは、それ以降のことについては選手たち次第だということだ。ここではいつもそうなっている。それが常にわれわれの望みでもある」
デプスチャートの現況と、2年続けてドラフトでQBのギャンブルに出るという決断は、タイタンズが5年間にわたるブラベルの指揮下でワーストシーズン(7勝10敗)を記録したことを考えれば理解できる。
タネヒルは安心できるQBではあるが、チャンピオンシップを争うタイプではなく、2021年からの29回の先発でタッチダウン34回、インターセプトが20回となっている。昨年はケガで5試合を欠場し、代役を務めたウィリスはまだ準備が十分にはほど遠いことが判明した。彼は3回の先発でタッチダウンパスなし、3回のインターセプトを喫して、プレーオフ進出が懸かったシーズン第18週のゲームでは12月にチーム入りしたばかりのジョシュア・ドブスと交代させられている。
そこに、最新の期待の選択肢としてレビスが加わることになる。2019年から2021年までのようにポストシーズンに進みたいタイタンズにとって、三つどもえの競争が巻き起こればチームは間違いなく活気づくはずだ。
「全てのポジションで競争を起こすこと、それがわれわれの仕事だ」とブラベルは言う。「これは秘密ではない。われわれは日々、このフットボールチームの価値を証明しなくてはならないのだと、今頃は全員が理解していることを願う」
3年時にペンシルベニア州立大学からケンタッキー大学に移ったレビスは浮き沈みの多いキャリアをたどった。剛腕の持ち主で、ドラフトプロセスを通して先発に値する身体能力を見せていたものの、ケンタッキー大学ワイルドキャッツで25回のインターセプトを喫しており、意思決定の面で成長が必要だ。
レビスは待ち受ける競争に意欲を示し、自分より経験を持つQBルームの2人のチームメイトから学ぶことを楽しみにしているとメディアに話した。予想外の転落に彼の鋭さはいっそう研ぎ澄まされたかもしれないが、元々彼は与えられた機会に積極的に取り組むつもりだったのだという。
「どこに指名されようと、俺のワークエシックは変わらない」と言うレビス。「全体1位でも33位でも関係ない。状況によって準備に違いがあってはいけないし、日々の練習の激しさが変わってもいけないんだ。確かにちょっとだけ不満はあるけど、俺はどこに選ばれようと懸命に努力するつもりだった。俺は自分が行くべき場所に収まったんだから、競争や練習を始めるのがただ楽しみなだけだ」
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