RBスイフトを迎えることを楽しみにするイーグルスGMローズマン
2023年05月01日(月) 14:58現地4月29日(土)にランニングバック(RB)ディアンドレ・スイフトをフィラデルフィア・イーグルスにトレードした後、デトロイト・ライオンズのジェネラルマネジャー(GM)ブラッド・ホームズは今回のトレードが「関係者全員にとってウィンウィン」だったと公言した。
イーグルス側も同じように感じているようで、ハウイー・ローズマンGMはスイフトが故郷のチームでどのようなプレーをするのか、すでに楽しみだと明かしている。
チーム公式記録によると、ローズマンGMはドラフト後の記者会見で「スイフトを獲得できるという機会にとてもワクワクしている。彼のことは昔から知っている。彼がまだ高校生だったときから私たちは彼のことを見ていた。カレッジ時代を通して見てきたから彼がどんな選手なのかは知っていた。今ある機会に本当にワクワクしている」と語ったという。
2023年NFLドラフトを迎えるにあたり、イーグルスは必ずしもランニングバックを探していたわけではなく、ローズマンGMもロースターにある“才能あるグループ”に満足していると話していた。しかしその後、ライオンズが全体12位でRBジャーマイア・ギブスを指名。すでにデビッド・モンゴメリーと契約を結んでいたところにギブスが加わったことで、スイフトは不要な存在となった。
今回のトレードがイーグルスにとって見逃せないものだと考えたローズマンGMは、次のようにコメントしている。
「彼らが12位でギブスを獲得したとき、もしかしたらチャンスかもしれないと思った。彼らはフリーエージェンシーでモンゴメリーと契約し、ギブスを獲得した。そして(スイフトが)契約の最終年を迎えていることは知っていた。積極的にアップグレードしようと考えていたポジションではなかったが、それと同時に私たちは常にチームをより良くする機会を探している。この話が持ち上がったとき、選手としても人としても良い感触を持ったし、私たちのロッカールームにはまた1人、素晴らしい選手でもある素晴らしい人間が加わることになった」
2020年ドラフト2巡目指名を受けてライオンズに入団して以来、デュアルスレット能力の片鱗を見せてきたものの、24歳のスイフトはシーズンごとにケガに悩まされ、出場機会を制限されてきた。2023年がルーキー契約の最終年であったため、スイフトと袂を分かつことを視野に将来を見据えていたライオンズは、2023年ドラフト7巡目指名権および2025年ドラフト4巡目指名権と引き換えにスイフトをイーグルスに送るという選択をしている。
負傷歴を踏まえるとスイフトの加入は危険な賭けにもなりうるが、2022年シーズンに身をもってスイフトの優れたパフォーマンスを体験したイーグルスは、ビッグプレーを生み出す能力という良い面を吟味する価値があると感じたのだろう。昨シーズン第1週に行われたライオンズ対イーグルス戦で、スイフトはキャリー15回で最長50ヤードのランを含め、キャリアハイの144ランヤードを記録し、タッチダウンラン1回も決めた。
ローズマンGMは「シーズン第1週に彼らと対戦したときから本当にそうだった。私たちが彼らと対戦したとき、あの爆発力を見ただろう。彼はとんでもないゲームをした。彼がボールに触れるたび、遠くまで持って行かれてしまう可能性があった」と強調している。
スイフトはボストン・スコットをはじめとし、ケニス・ゲインウェルやラシャード・ペニー、ケネディ・ブルックス、トレイ・サーモンなどを含む、すでに混雑しているRB陣で出場機会を争う予定だ。スイフトが地元のチームで再出発を図るという機会をうまく生かせるかどうかは時が経てば分かるだろう。
【RA】